開催日時 | 2016年7月3日(日) AM9:00 |
開催地 | 北海道樺戸郡新十津川町 ふるさと公園 |
天候 | 曇り時々晴れ スタート時24℃ 山頂14℃ |
種目・制限時間 | 山頂(42km)5時間30分・30km・15km |
5年連続の出場となるピンネシリ登山マラソンだが、過去の失敗から前半のペースを抑えることでどのくらい後半に力が残り、また使えるのか試したかった。
前半21kmで約1,100m登り、後半21kmはそのまま標高差1,100mを駆け下りる。正に箱根駅伝の5区と6区を一気に走り切るようなレースなので、心肺機能と太ももの筋力が試されるコースだ。
序盤ははやる気持ちを抑え、しっかり前を見て集団の中で我慢した。
5キロ通過 26:56
10キロ通過 53:36(26:40)
傾斜が4%前後となる10キロ以降も、極力太腿の筋肉を使わないように力まず脱力しながら最小限の力で走った。
15キロ通過 1:22:10(28:34)
15キロ以降は傾斜が10%を超えるのでまともなスピードでは走れないが、「一歩たりとも絶対に歩かない」を合言葉に足をやや斜めにしながら必死の形相で走った。
この日の体感気温は15~20℃で湿度が高く、標高700mを超えるとミストシャワーのような霧雨がとても気持ちよかった。
20キロ通過 2:01:40(39:30)
21キロ折り返し 2:10:40
折り返しのエイドでひと通り飲食をして、そのまま恐怖の下りに入った。下りに入ってからは、4:12-4:04-4:12-4:11-4:07と5キロを20分46秒で下っていた。ブレーキを掛けないように爪先で着地して、そのまま足を回転させるイメージで前に進んだ。
25キロ通過 2:27:19(25:39)
その後も下っている間は、とにかくブレーキを掛けないことを心掛けてスピードを殺さなかった。下りの傾斜が徐々に緩くなってはくるが、下りの勢いを借りて粘った。
30キロ通過 2:50:27(23:08)
昨年は30キロを過ぎてからガクッとペースが落ちたが、今年はまだ落ちない。どこでペースが落ちるのか、予想しながら走るのもまた楽しい。
35キロ通過 3:15:59(25:32)
この辺まで来ると下りの傾斜はほぼ無くなってくるので、今までハイペースで来たダメージが襲ってくるはず…だが、まだダメージは襲ってこない。腕をしっかり振ってペースを落とさないように踏ん張った。
残り4キロ辺りで何故かGPSがロストして距離が解らなくなったが、あとは距離表示がしっかりあるので時計だけを頼りにゴールタイムを計算した。
さすがにもうペースが落ちるだろうと思っていたが、なかなかペースが落ちない。自分でも「まだ落ちない!?」と不思議に思いながらも、まだまだ元気なのでコースベストを狙って時計を見ながら走る。
残り2キロを切ってから少しペースを上げた。「あれ?何ともないなぁ」と不思議な感覚で私はラストスパートしている。ラスト1キロからはさらにペースを上げて、会場に入ってからは腕をブンブン振って全力でスパートした。
ゴール(42km) 3:50:17
今までのコースベストを2分以上更新できた。ラストでスタミナ切れしないし、足のダルさも襲ってこなかったので、自分自身ではそれが不思議だった。こんな会心のレースが出来たのは、久しぶりの感覚だ。
ピンネシリは前半で1,100mを登るので、人によるが通常のマラソンより15~30分遅くなる。その代わり後半の下りを上手く使えば少しペースを上げられるが、そのダメージは甚大なものになる可能性がある。
とても難しいコースだが、その遣り甲斐はある。今年は自分の想定が全て当たった感じで、気持ち悪いくらい上手くいったと思う。タイムなど関係無しに本当にいいレースが出来た。
この大会は受付するとメロン1個がもらえる上に、レース後は温泉と食事が無料で振舞われる。町が主催しているということもあるが、本当にランナーにとって嬉しいコスパ最高の大会であることは間違いない。
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