開催日時 | 2015年6月29日(日) 100km AM5:00・50km AM10:00 |
天候 | 100kmスタート時 くもり9.4℃ 50kmスタート時 くもり13.4℃ |
開催地 | 100kmは湧別町・50kmは佐呂間町からスタート、ゴールはいずれも北見市常呂 |
種目・制限時間 | 100km(13時間)・50km(8時間) |
参加者 | 100km(出走3,325名 完走2,721名 完走率81.8%) 50km(出走501名 完走455名 完走率90.8%) |
この年のサロマは正直言って「完走できないかもしれない」という思いを持ったまま望んでいた。
前年秋には10年前の古傷である膝裏靭帯損傷とすねの筋肉の張り。いずれも左足の痛みとしびれなどから10月中旬以降はほとんど練習出来なくなった。冬の間はずっと水泳中心の生活で、3月の下旬からは雪解けが早かったのでロードバイクの練習を中心に動き、5月からようやく30キロ走が出来るようになってきた。
サロマの10日前からは練習量を落とし、筋肉や心肺に軽く刺激を入れる程度にして当日の朝を迎えた。天候は曇りでスタート時の気温は8.7℃。相当な寒さを覚悟してゴミ袋に穴を開けて被っていたが、無くても良かったかもしれない。でも所々で必要かなという程度。
今年の格好は、メッシュのノースリーブインナーシャツに半袖Tシャツとアームウォーマー、下は短パンとふくらはぎには寒さ対策のサポーターという格好だ。
いつもロングレースでは、朝イチでモリモリ食べたものが20キロまでにトイレタイムを増やす原因になっていたので、今年は朝イチの食事は少なめにした。そして大福とジェル2個を持って前半で走りながら食べようという作戦にした。
更に今回はサロマでは初めてスペシャルエイドを利用してみた。30kmと80km地点に甘酒の缶を置いて、胃袋が機能しなくなっても栄養をすぐに吸収できる対策だ。
スタートラインを超えたのは3分13秒だが、特に焦りはない。最後尾よりも少し前くらいで、30kmくらいまではキロ7分前後で走るつもりでいたのでちょうどいいくらいだ。
10km通過 1時間9分(1:06)
20km通過 2時間19分(1:09)
トイレは20kmまでに大1を含めて3回。寒さからトイレに並ぶ列はどこも7~8人くらいなので、どのタイミングでトイレに走るのか悩み我慢して、空いているところで済ませるようにした。ゴミ袋の中はかなり汗ばんでいたが、外せば一気に体が冷えるので捨てるタイミングを考えていた。何だかんだで17キロくらいのトイレで捨てた。
30km通過 3時間25分(1:05)
30kmくらいから徐々に日差しが出てきて暖かく感じてきたのでアームウォーマーを外して、その後は6分半前後のペースで走れた。30km地点の甘酒は、飲んだ30秒後に小腸まで辿り着いているのが解るほど吸収が早い。もって来て良かった。
40km通過 4時間32分(1:07)
同行メンバーで完走率25%のF先生が40km地点で私の前を走っており、私はビックリして(笑)追い越してからは何故か追われるようにペースを上げてしまった。今年の適度な気温は「意外と調子がいいのかも?」と勘違いさせてしまうが、昨年は42.195kmを過ぎた辺りで熱中症のため頭がグラグラきたので日陰を見付けてしばらく横になっていた。
そんな感慨に浸っている間もなく再び国道に入るが、狭い国道の路側帯を横に並んで喋りながら併走する輩がいる。登りで抜こうにも、後ろから来る車が怖くてなかなか追い越せない。こんな人達がいるからこの年の交通事故も起こるべくして起きたのだろう。勝手な想像ですが、ランナーのマナーが悪くて接触したのではと思っています。
50km通過 5時間38分(1:06)
60km通過 6時間51分(1:13)
年々参加者が増えて人が溢れかえる55kmのレストステーションを5分で切り上げ、60kmまでもいい感じで走れていた。60kmからは湖畔沿いを少し走るあたりから太ももの張りが目立ってきた。幸い膝裏も脛にも心配したような「特別な痛み」は感じない。
70km通過 8時間8分(1:17)
70kmの関門を越えてから明らかに足が重くなってきた。頑張って走っているつもりだが、ペースは7分半くらいが限界になりつつあった。ここで練習不足の影響が出てきたのだろうが、よくここまで持ったなという感じもする。
少し寒さがぶり返してきたのでここで再びアームウォーマーを着けて体温調整したが、その辺りからお腹がパンパンになり、胃袋に入れたものが全く消化されていない状況になった。アイアンマンの時もそうだったが体が冷えてくると胃酸が出なくなるのか。ちょっとした焦りを感じていたが「こんなこともあるさ」と割り切り7分半のペースを意識して走った。
80km通過 9時間28分(1:19)
今年から80kmの関門は、エイドがある79.3kmに繰り上げられていたが、それは正解だと思う。ワッカの中にある80km地点は微妙な位置にあるので、その手前でシャットアウトするのは賛成。
しかし私はワッカに入った緩い登りで100mくらい歩いた。周りのランナーも9割くらいは歩いていたのでそれに習ってみたが、やはり「特別な痛み」がないなら走るしかない。タイム的にも12時間を切れるかもしれなかったので、一応走れるところまで走ろうと決めた。
ワッカの行き(80~89km)は追い風だったこともあり、暖かさを感じて再びアームウォーマーを外した。80kmのエイドでやっと暖かいお茶をいただけたので、胃袋の張りも徐々に収束してきた感じだ。
一方ワッカの帰り(89~98km)は逆に向かい風になり、またまたアームウォーマーを着けた。微妙な気温ではあるがやや汗がにじむくらいで走るのが心地いいので、足全体の張りが厳しくなってきてもヒィヒィ言いながら、得意の奇声を発して何とか頑張れた。
90km通過 10時間43分(1:14)
ワッカの出口(98km手前)ではやはり暖かいお茶だけをいただき、ラスト2キロを残すのみとなった。そんな98km地点を走っているとたまたま隣にいた同年代のランナーが「12時間切れますかね?」と話しかけてきた。残り14分でキロ7分半ペースで走っていたので、ちょっと頑張らないと厳しい。私は「ちょっと頑張れば行けますね」と言って、合図をして少しペースを上げた。
隣のランナーさんも一緒にペースを上げ、我々はキロ6分くらいで走っていた。さっきまで7分半が限界と思っていたが、ラスト2キロとなると力がみなぎるものだ。ゴール前の花道に入る直前の道路では沢山の方が応援してくれ、結局ラスト2キロは5分半くらいのペースで走りきり2年ぶりに11時間台で完走できた。
ゴール 11時間57分(1:14)
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