初めて4kmを走りきった翌々日。この日もいつものように仕事を終え帰宅した私は少し考えた。
「この筋肉痛を抱えたまま、また走っていいものだろうか?」
しかしこの日の朝、激痛でおかしな声を出した時よりは幾分収まった感はある。
「よし、この前よりペースを落として走ろう」
そう誓った私は早速走る準備をして早速外へ出てスタートした。
筋肉痛を抱えたまま一歩二歩と足を進めるうちに、筋肉痛はだんだんしびれに変わっていた。
「この感触は何だ!」
よく解らないまま、とにかくその日も4km走るしかなかったが、2km、3kmと走るうちに足のしびれが再び痛みに変わってきた。
そして4kmのゴールを迎えた私はタイムを見て驚いた。なんとこの日のタイムは「23分30秒」(確かこのくらい)
前回初めて完走した時よりも1分もタイムが縮まっていた。前回と同じペースで走ったつもりなのに…
「長距離走というのは奥が深い」改めてそう感じた。
何とか4kmを24分以内で走れるようになり私は少し自信が付いた。もちろんその頃は「速く走る」ことが目的ではなかった。
本来の目的である「ダイエット」を達成するには、『速く走る』ことより『長く走る』ことの方が重要なのだろう。そう感じながらもその時の私は少しずつ「速く走る」ことに興味を持ちはじめていた。
それからの私は徐々にペースを上げることが楽しくなっていた。4kmでキロ5分切るのも時間の問題だった。それから数回4kmを走り遂に私は20分を切った。その頃の私はまさに「走る」ことが楽しかった。
そして、走る距離を4kmから5kmに伸ばし5kmでも25分を切った。
「走るってなんて楽しいんだろう!」
そう思った私は「10kmくらいのレースに出てみたいなぁ」と漠然と思うようになっていた。
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