BMXレーシングBMX Racing
起伏に富んだ専用コースを複数人が同時にスタートし、着順とタイムを競う自転車競技。2008年北京大会からオリンピック正式種目となっている。2026年愛知・名古屋アジア大会では、男子で中井飛馬が金・木内彪凱が銀のワンツー、女子では畠山紗英が金メダルを獲得する、日本勢にとって会心のメダルラッシュとなった。
原型誕生
五輪正式種目化
中井・木内がワンツー
畠山紗英が金
スタートゲートが一斉に倒れると同時に、複数の選手がコースへ飛び出す。1本のタイムではなく、その場でのレース展開そのものが勝敗を分ける。
複数回の予選ランで着順ポイントを積み重ねたのち、トーナメント方式で決勝へと駒を進める。安定感と一発の強さの両方が求められる。
同じBMXでも、技の難易度や完成度を審判が採点するフリースタイル・パークとは全く別物。レーシングは着順・タイムのみで勝敗が決まる。
コース上に連続する小さな起伏(コブ、通称ロール)を、ペダルを漕がずに体重移動だけで乗り越えて加速する技術は、トップ選手の見せ所の一つ。
東京唯一の女子オリンピアン、パリでも日本唯一の代表という重圧を越えて
神奈川県寒川町出身の畠山紗英は、4歳のとき父と兄弟の影響でBMXレースを始め、年齢別世界選手権で3度の優勝を果たすなど早くから才能を見せた。2014年にはRed Bull社と日本人BMXレーサーとして初めてアスリート契約を結び、2019年にはワールドカップで日本人初の決勝進出。2021年の東京五輪では日本人女子として初のBMXレーシングオリンピアンとなり、2024年パリ五輪では日本人唯一のオリンピアンとしてプレッシャーの中で戦い続けてきた。
過去のアジア大会では転倒や、直前の怪我による欠場という悔しさも味わってきた畠山だが、2026年愛知・名古屋アジア大会では予選を全勝で通過。決勝ではスタートで出遅れるアクシデントがありながらも、得意のコブでの加速を活かして冷静に逆転し、悲願の金メダルを獲得した。同じ日の男子レースでは、アジア大会連覇を目指した中井飛馬が予選3レース全てで1位という圧倒的な走りを見せて決勝も制し金メダル、木内彪凱が銀メダルに続くワンツーフィニッシュを飾り、自国開催の大会を日本勢のメダルラッシュで彩った。
日本人女子初のBMXレーシングオリンピアン。幾度もの怪我や挫折を乗り越え、自国開催でついに悲願の金メダルを掴んだ。
アジア大会連覇を懸けて臨み、予選3レース全てで1位という圧倒的な強さで決勝も制覇。雨で滑りやすいコース状況の中でも安定した走りを見せた。
中井飛馬とともに男子表彰台を日本勢で独占。地元開催の声援を力に変え、僅差の銀メダルを獲得した。
畠山紗英とともに女子代表として決勝に進出。メダルにはあと一歩届かなかったが、次世代の日本勢の層の厚さを示した。

