日本のメジャーマラソン大会大全|参加者数・抽選倍率難易度・日本記録を徹底比較

日本のスポーツ
Sports Encyclopedia · Japan Data 004

日本のメジャーマラソン大会大全Japan’s Major Marathons

東京マラソンを筆頭に、日本各地で市民マラソンが花開いている。だが意外なことに、現在の男女マラソン日本記録はどちらも海外の大会で樹立されたものだ。参加者数、エントリー難易度、日本記録が生まれた舞台、そして数少ない賞金レースまで、日本のマラソン大会を見比べる。

59万人
東京マラソン
累計参加者
約10倍
東京マラソン
抽選倍率
57分
つくばマラソン
先着締切
1億円
日本新記録
報奨金(過去制度)
📋
このページについて ABOUT THIS DATA
参加者数は大会発表の定員数を基準にしております。日本記録は2026年時点の最新値で、今後の大会結果により更新される可能性がある点に留意してほしい。
🇯🇵
参加者数ランキング FIELD SIZE
1
東京マラソン約3.8万人
2
大阪マラソン約3.4万人
3
横浜マラソン約2.2万人
4
神戸マラソン2万人
6
名古屋ウィメンズマラソン2万人
7
おかやまマラソン約1.6万人
8
京都マラソン約1.6万人

※名古屋ウィメンズマラソンは女性限定のため、他大会と単純比較はできない。世界最大級の女性限定マラソンとしても知られる。北海道マラソンは唯一夏の8月開催で、暑熱対策が特徴的な大会。

🎟️
全国マラソン大会 エントリー難易度一覧 ENTRY DIFFICULTY BY CAPACITY
「抽選」は応募多数の場合に当選者を決める方式、「先着」は定員に達し次第エントリー終了となる方式。先着方式の大会は倍率という数字こそ出ないものの、受付開始から数十分〜1週間程度で定員に達することも珍しくなく、体感的な”狭き門”度合いは抽選方式に劣らない。倍率・締切時間は大会発表値、開催年により変動する。
定員2万人以上
大会名定員方式補足
東京マラソン約38,500人抽選倍率約10倍(2026年)
大阪マラソン約34,000人抽選倍率約1.9倍(2026年)
北海道マラソン20,000人先着2026年は約3週間で締切
横浜マラソン(フル)22,300人抽選近年は2倍前後で推移
定員1万〜2万人未満
大会名定員方式補足
京都マラソン16,000人抽選倍率2.7倍(2026年)
おかやまマラソン16,400人抽選一般枠倍率約2.5倍(2026年)
金沢マラソン15,000人抽選倍率2.13倍(2025年)
富山マラソン13,000人先着一般枠は例年短期間で定員到達
福岡マラソン13,000人抽選倍率約2.6倍(2026年)
熊本城マラソン13,000人抽選倍率約1.5〜1.58倍(2026年)
神戸マラソン2万人抽選倍率約2.5倍(2025年)
愛媛マラソン約1万人抽選(一部先着)倍率非公表。近年の出走者は1万人強
水戸黄門漫遊マラソン10,000人先着2026年は約1週間程度で締切
つくばマラソン約1万人先着2026年は受付開始から約57分で締切という報告あり
定員1万人未満
大会名定員方式補足
さが桜マラソンフル8,500人(全体1万人)先着
名古屋ウィメンズマラソン一般抽選枠3,500人(全体約2万人規模)抽選(一部先着)一般枠倍率は非公表(参考:2024年約2.5倍)
サロマ湖100kmウルトラマラソン100km 3,600人・50km 600人(計約4,000人)先着年によっては開始数十分で締切の実績あり
盛岡シティマラソンフル6,000人(ファンラン含め計8,000人)先着

※つくばマラソン・サロマ湖100kmのような先着方式の大会では「開始直後の争奪戦」という、抽選とはまた違った”難易度”が存在する。

🎫
東京マラソン——倍率10倍超の狭き門 TOKYO MARATHON LOTTERY
🎟️ 一般枠の抽選倍率は例年10〜12倍

2019年大会は定員2.7万人に対し33万人以上が応募

2007年に始まった東京マラソンは、2007年から2025年までの累計参加者数が593,887人にのぼる、日本最大級の市民マラソン大会に成長した。一般枠の抽選倍率は例年10〜12倍で推移しており、2019年大会では約2万7,000人の定員に対して33万人以上の応募が集まった。「都民枠」「チャリティー枠」など複数の出走ルートが用意されているのも特徴だ。

2022年からは、東京2020パラリンピックのマラソンコースを活用したハーフマラソン「東京レガシーハーフマラソン」も新設され、2022〜2024年の3大会累計で41,367人が参加している。

🏃
日本記録は、実は海外レースで生まれている WHERE JAPAN RECORDS WERE SET
部門 記録 大会
男子(現記録)2時間4分55秒バレンシア(スペイン・2025年、大迫傑)
男子(前記録)2時間4分56秒びわ湖毎日(日本・2021年、鈴木健吾)
女子(現記録)2時間18分59秒大阪国際(日本・2024年、前田穂南)
女子(歴代2〜4位)2時間19分12秒〜41秒ベルリン(ドイツ)、野口みずき・渋井陽子ら
現在の男子日本記録(2時間4分55秒)は、2025年12月にスペインのバレンシアマラソンで大迫傑が樹立した、自身3度目の日本新記録。前記録保持者の鈴木健吾も、2021年に日本国内の「びわ湖毎日マラソン」(2022年から大阪マラソンに統合)で記録を打ち立てている。一方、女子は現記録保持者の前田穂南こそ国内の大阪国際女子マラソンで記録を出したが、歴代2〜4位の高橋尚子・渋井陽子・野口みずきはいずれも海外のベルリンマラソンで記録を樹立した。記録自体は国内外まちまちだが、「記録を狙うなら海外」という選択も、日本のトップ選手にとって当たり前の戦略になっている。
💰
日本にもあった賞金レース PRIZE RACES IN JAPAN
🏆 日本新記録=1億円だった時代

2015〜2020年、日本記録更新に1億円の報奨金が用意されていた

日本実業団陸上競技連合は2015年7月から、男女マラソンで日本新記録を樹立した選手に1億円の報奨金を贈る制度を導入した。しかし資金不足を理由に2020年3月で制度は終了しており、2021年に日本記録を更新した鈴木健吾はこのボーナスを受け取れなかった。

現在、賞金が明確に設定されている国内レースとしては、オリンピック代表選考会を兼ねる「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」が挙げられる。日本陸連は2023年7月、同年10月開催のMGCで1位・2位・3位に入賞した選手に賞金を出すことを発表しており、記録だけでなく賞金という形でもトップ選手のモチベーションを支える仕組みが模索されている。

🌍 世界版はこちら → 世界のメジャーマラソン大会大全

コメント