日本のメジャーマラソン大会大全Japan’s Major Marathons
東京マラソンを筆頭に、日本各地で市民マラソンが花開いている。だが意外なことに、現在の男女マラソン日本記録はどちらも海外の大会で樹立されたものだ。参加者数、日本記録が生まれた舞台、そして数少ない賞金レースまで、日本のマラソン大会を見比べる。
累計参加者
(バレンシア/海外)
(大阪国際)
報奨金(過去制度)
※名古屋ウィメンズマラソンは女性限定のため、他大会と単純比較はできない。世界最大級の女性限定マラソンとしても知られる。北海道マラソンは8月開催で、暑熱対策が特徴的な大会。
2019年大会は定員2.7万人に対し33万人以上が応募
2007年に始まった東京マラソンは、2007年から2025年までの累計参加者数が593,887人にのぼる、日本最大級の市民マラソン大会に成長した。一般枠の抽選倍率は例年10〜12倍で推移しており、2019年大会では約2万7,000人の定員に対して33万人以上の応募が集まった。「都民枠」「チャリティー枠」など複数の出走ルートが用意されているのも特徴だ。
2022年からは、東京2020パラリンピックのマラソンコースを活用したハーフマラソン「東京レガシーハーフマラソン」も新設され、2022〜2024年の3大会累計で41,367人が参加している。
| 部門 | 記録 | 大会 |
|---|---|---|
| 男子(現記録) | 2時間4分55秒 | バレンシア(スペイン・2025年、大迫傑) |
| 男子(前記録) | 2時間4分56秒 | びわ湖毎日(日本・2021年、鈴木健吾) |
| 女子(現記録) | 2時間18分59秒 | 大阪国際(日本・2024年、前田穂南) |
| 女子(歴代2〜4位) | 2時間19分12秒〜41秒 | ベルリン(ドイツ)、野口みずき・渋井陽子ら |
2015〜2020年、日本記録更新に1億円の報奨金が用意されていた
日本実業団陸上競技連合は2015年7月から、男女マラソンで日本新記録を樹立した選手に1億円の報奨金を贈る制度を導入した。しかし資金不足を理由に2020年3月で制度は終了しており、2021年に日本記録を更新した鈴木健吾はこのボーナスを受け取れなかった。
現在、賞金が明確に設定されている国内レースとしては、オリンピック代表選考会を兼ねる「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」が挙げられる。日本陸連は2023年7月、同年10月開催のMGCで1位・2位・3位に入賞した選手に賞金を出すことを発表しており、記録だけでなく賞金という形でもトップ選手のモチベーションを支える仕組みが模索されている。


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