Sports Encyclopedia · World Data 004
世界のメジャーマラソン大会大全World Major Marathons
参加者数、世界記録の出やすさ、賞金、そして日本人ランナーからの人気——世界のマラソン大会を複数の切り口で見比べる。男子世界記録は2003年以降すべてベルリンで生まれ、日本人ランナーはハワイのホノルルマラソンに1万人以上が集う。42.195kmという同じ距離でも、大会ごとの個性はまったく違う。
7大会
世界マラソン
メジャーズ
メジャーズ
全記録
男子WRは
すべてベルリン
すべてベルリン
$100万
ドバイ
世界記録ボーナス
世界記録ボーナス
1万人+
ホノルルの
日本人参加者
日本人参加者
このページについて ABOUT THIS DATA
参加者数は申込者数(応募)・出走者数(スタート)・完走者数(フィニッシュ)のどれを指すかで数字が変わり、天候による中止・規模変更で年ごとに変動もする。賞金額も大会や年により変動するため、ここで紹介する数値はいずれも目安として捉えてほしい。
参加者数ランキング FIELD SIZE
1
🇺🇸 ニューヨークシティマラソン約5万〜5.5万人
2
🇬🇧 ロンドンマラソン約5万人
3
🇺🇸 シカゴマラソン約4.5万〜5万人
4
🇩🇪 ベルリンマラソン約4.5万〜4.7万人
5
🇯🇵 東京マラソン約3.8万人
6
🇺🇸 ボストンマラソン約3万人
7
🇦🇺 シドニーマラソン約2.5万人
※いずれも出走者数の目安。ボストンは参加資格タイム(BQ)による選抜制のため、人数以上に「参加の難しさ」で知られる大会。
世界マラソンメジャーズ、6大会から7大会へ WORLD MARATHON MAJORS
🌏 2025年、シドニーが南半球・オセアニア初の加盟
東京・ボストン・ロンドン・ベルリン・シカゴ・ニューヨークに、新たな1都市が加わった
2006年に創設された「アボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)」は、長年にわたり東京・ボストン・ロンドン・ベルリン・シカゴ・ニューヨークシティマラソンの6大会体制で運営されてきた。2025年、これにオーストラリアのシドニーマラソンが加わり、南半球・オセアニア地域として初めてメジャー大会入りを果たし、7大会体制になった。
これら7大会すべてを完走したランナーには、記念の完走証が贈られる。エリート選手にとっては年間王者を争うポイント制の舞台であり、市民ランナーにとっては生涯をかけて挑む”すごろく”のような存在になっている。
世界記録が出やすい大会——ベルリン一強 WORLD-RECORD COURSES
| 部門 | 2003年以降の世界記録樹立大会 | 傾向 |
|---|---|---|
| 男子 | テルガト(2003)〜キプチョゲまで全員ベルリン | ベルリン一強 |
| 女子 | シカゴ2回・ベルリン1回・ロンドン1回 | やや分散 |
2003年のポール・テルガト以降、現世界記録保持者エリウド・キプチョゲに至るまで、男子マラソンの世界記録はすべてベルリンマラソンで樹立されている。起伏の少ない平坦なコースと、記録が出やすい9月中旬という開催時期が理由とされる。ちなみに日本女子の歴代記録保持者3人(高橋尚子・渋井陽子・野口みずき)も、いずれも日本記録をベルリンマラソンで樹立しており、「記録の出る街」としての評判は日本人ランナーの間でも広く知られている。
賞金が高い大会 PRIZE MONEY
| 大会・制度 | 賞金の目安 |
|---|---|
| ドバイマラソン(優勝賞金) | 25万ドル(創設時) |
| ドバイマラソン(世界記録ボーナス) | 100万ドル(創設時) |
| 世界マラソンメジャーズ シリーズ賞金 | 2年間のポイント制で上位に高額賞金 |
| エリート選手への出場料(アピアランスマネー) | 数百万円〜1,000万円超 |
ドバイマラソンは創設時、優勝賞金25万ドルに加え、世界記録を樹立した場合には100万ドル(当時の為替で約1億円)のボーナスを用意していたことで知られる。世界マラソンメジャーズも、東京・ボストン・ロンドン・ベルリン・シカゴ・ニューヨークに加えオリンピック・世界陸上選手権を含めた2年間のポイントレースで、上位選手に高額賞金を用意する仕組みを持つ。主催者は有力選手を招くため、賞金とは別に数百万円から1,000万円を超える「アピアランスマネー(出場料)」を提示することも珍しくない。
日本人に絶大な人気——ホノルルマラソン POPULAR AMONG JAPANESE
🇯🇵 日本人参加者だけで1万人超え
制限時間なし・年齢層も幅広い、「ご褒美マラソン」の代名詞
世界の主要マラソン大会の中で、日本人ランナーの参加者数が突出して多いのがハワイのホノルルマラソンだ。1万人を超える日本人が毎年参加しているとされ、これは他の海外マラソン大会と比べても際立った規模である。
背景には、制限時間が設けられていないため初心者や高齢のランナーでも安心して挑戦できること、常夏のハワイという開催地の魅力、そして観光と組み合わせやすい12月開催という時期などが挙げられる。記録を狙う大会というより、人生の節目に挑戦する「ご褒美マラソン」として定着している面が大きい。
🇯🇵 日本版はこちら → 日本のメジャーマラソン大会大全



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