Sports Encyclopedia · Japan Data 002
子供の習い事スポーツランキングKids’ Sports Lessons in Japan
「水泳を習わせておけば間違いない」という定説は、複数の調査で今も揺るがない。一方で大谷翔平やWBC効果を受けて野球が急上昇するなど、子供の習い事スポーツにも確かなトレンドの波がある。国の統計と民間調査の両面から、日本の子供たちが実際に何を習っているのかを見ていく。
40.0%
男児1位
水泳
水泳
34.2%
女児2位
水泳
水泳
87.7%
小3の
習い事実施率
習い事実施率
13位→
野球が
急上昇
急上昇
このランキングについて ABOUT THIS DATA
このページは、厚生労働省「21世紀出生児縦断調査」(国が同一世代の子供を継続的に追跡する統計調査)と、ベネッセ教育総合研究所による全国の小学生・保護者3,096組を対象にした調査(2024年公表)を主な情報源としている。調査によって対象年齢・選択肢の立て方が異なるため、順位や割合が完全には一致しない点に留意してほしい。ここでは複数の調査を横断的に見て、傾向が共通して確認できるものを中心に紹介する。
スポーツ系習い事ランキング(全体) SPORTS LESSONS RANKING
※水泳・サッカーの割合幅は、調査対象年齢や男女合算/別集計の違いによるもの。体操教室は調査によって選択肢の立て方が異なるため参考値。
男児・女児で全く違う顔ぶれ BOYS VS GIRLS
| 順位 | 男児 | 女児 |
|---|---|---|
| 1 | 水泳(40.0%) | 音楽(39.6%) |
| 2 | サッカー(21.1%) | 水泳(34.2%) |
| 3 | 学習塾(20.4%) | 通信教育(22.0%) |
厚労省の追跡調査によれば、男児は水泳が突出して1位(40.0%)、2位にサッカー(21.1%)が続く「スポーツ優位」の構成。一方、女児は音楽系が1位で、スポーツでは水泳が2位に入るにとどまる。ただしベネッセの調査では、女児のダンスが前回調査から順位を上げ6位(14%)にランクインしており、「音楽・水泳中心」だった女児の習い事にも、少しずつスポーツ系の選択肢が広がりつつある。
「大谷翔平・WBC効果」で野球が急上昇 THE OHTANI EFFECT
📈 前回調査13位から大幅ランクアップ
野球・武道、男児の習い事に見える”スター選手効果”
ベネッセ教育総合研究所の2024年調査では、男児の習い事として「野球」が前回(2021年)の13位から大きく順位を上げてランクインした。同研究所はロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の活躍や、2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で3大会ぶりに日本が優勝したことが影響している可能性を指摘している。同様に「武道」も前回7位から上昇しており、スター選手や国際大会での活躍が、子供の習い事選びにも波及する構図がうかがえる。
これは、以前取り上げた「部活動データで読み解く未来のスポーツ人口」で見た、中学・高校世代のスポーツ選択の変化とも重なるテーマだ。未就学児・小学生の段階での習い事の流行が、数年後には部活動や競技人口のすそ野そのものに影響していく可能性がある。
習い事全体の基礎データ OVERALL STATS
| 指標 | 数値 | 出典 |
|---|---|---|
| 小学3年生の習い事実施率 | 87.7% | 厚労省調査 |
| 有料の習い事をしている小学生 | 70% | ベネッセ調査 |
| 2つ以上を掛け持ちする割合 | 54.7% | ベネッセ調査 |
| 1か月あたりの平均費用 | 16,676円 | ベネッセ調査 |
習い事の平均費用は2021年の14,471円から増加傾向にある。スポーツ系の習い事に限らず、子供1人あたりが複数の習い事を掛け持ちするケースが半数を超えており、「1つに絞る」より「いくつか並行して試す」というスタイルが主流になりつつあるようだ。
📊 あわせて見るなら → 部活動データで読み解く未来のスポーツ人口


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