競泳Swimming
4つの泳法とその組み合わせで速さを競う水泳競技。日本はオリンピックで通算80個超のメダルを獲得した「お家芸」。白血病から復活した池江璃花子、パリ五輪銀メダリスト本多灯・松下知之——新世代が世界に挑む。
平・バタ
(男子)
メダル数
日本メダル
泳法の制限なし(実質クロール)。最も速く効率的なストローク。両腕を交互にかきながら両足のキックで推進する。4泳法で最高速度が出る種目。
仰向けで泳ぐ唯一の泳法。スタートはプールの壁を蹴る。腕を頭上から水に入れて引く動作とキックを組み合わせる。スタートとターンが技術的難所。
カエルのように両腕・両足を左右対称に動かす。4泳法で最もゆっくりだが技術要求が高い。「ひとかきひとけり」のリズムと水中姿勢が速さを決める。
両腕を同時に前に振り出し水面を叩くように入水。両足を同時に動かすドルフィンキックと組み合わせる。4泳法で最も体力消耗が激しく、見た目のダイナミックさが最大の見どころ。
1人の選手が4泳法すべてを規定の順番(バタフライ→背泳ぎ→平泳ぎ→自由形)で泳ぐ種目。得意・不得意な泳法をどう配分するかが問われる「総合力」の種目で、五輪では200m・400mが実施される。
4人の選手が同一泳法または4泳法を分担して泳ぎをつなぐチーム種目。自由形リレー(4×100m・4×200m)とメドレーリレー(各選手が異なる泳法を担当、4×100m)があり、男女混合種目も実施される。
| 泳法 | 五輪実施距離 | 主な日本記録・メダリスト |
|---|---|---|
| 自由形 | 50m・100m・200m・400m・800m・1500m | 松元克央(200m JR 1:44.65) |
| 背泳ぎ | 100m・200m | 入江陵介(ロンドン五輪 100m 銀・200m 銅) |
| 平泳ぎ | 100m・200m | 北島康介(アテネ・北京 2冠2連覇) 渡辺一平(200m 日本記録) |
| バタフライ | 100m・200m | 本多灯(パリ2024 200m 銀) 池江璃花子(100m JR 56.08) |
| 個人メドレー | 200m・400m | 松下知之(パリ2024 400m 銀) 大橋悠依(東京五輪 200・400m 2冠) 萩野公介(リオ 400m 金) |
| リレー | 4×100m FR・4×200m FR・4×100m MR・混合4×100m MR | 「トビウオジャパン」として五輪で複数メダル |
白血病から2年での五輪復帰——競泳史上最大のカムバックストーリー
2019年2月、当時世界ランク1位・日本記録を次々と塗り替えていた池江璃花子が白血病(急性リンパ性白血病)を公表。競泳界だけでなく日本中に衝撃が走った。過酷な治療と闘病を経て2020年8月に競技復帰。2021年の東京五輪選考会でリレー種目の代表権を獲得し、わずか2年での五輪出場を果たした。
パリ2024では個人種目でも代表に内定。復帰後も日本記録を保持する100mバタフライでの世界との戦いに挑んだ。その競技人生そのものが、同世代の選手・若いスイマーへの大きなメッセージとなっている。
東京五輪でも銀メダルを獲得し、パリでも銀を獲得した「200mバタ」の日本エース。2024年世界選手権では日本男子初の同種目金メダルを獲得。クリシュトフ・ミラクに次ぐ世界2位の実力者。
パリ五輪で地元の英雄レオン・マルシャン(フランス)と同じレースで銀メダル。4分8秒62の自己ベストを記録した。複数泳法をこなす総合力の高さが武器の個人メドレースペシャリスト。
白血病から奇跡の復活を果たした競泳界のシンボル。100mバタフライ日本記録(56.08秒)を保持しパリ2024でも個人種目に出場。その存在そのものが次世代スイマーへのメッセージ。
アテネ・北京五輪で100m・200m平泳ぎをともに2連覇した競泳レジェンド。「やっべー、超きもちいい~」という北京後のインタビューは名言として語り継がれる。現在は競泳普及活動に尽力。
東京五輪で200m・400m個人メドレーを制し2冠達成。日本女子競泳初の五輪2冠は大学4年で初代表という「遅咲き」でつかんだ栄冠だった。引退後は水泳普及・指導の道へ。
リオ五輪で400m個人メドレー金・200m個人メドレー銅・4×200mリレー銀を獲得したリオ五輪日本競泳最大のスター。北島康介後継として期待され、フェルプスとも互角に渡り合った。


