ローイング(ボート競技)Rowing
2000mの直線コースを、艇の速さだけで純粋に競う競技。1人で漕ぐシングルスカルから8人が息を合わせるエイトまで、艇種によってまったく違う顔を見せる。日本では長らく「ボート競技」と呼ばれてきたが、2023年に「ローイング」へと名称が変更された。パリ2024では荒川龍太が日本人史上最高となる総合9位を記録している。
レース距離
採用
へ改称
日本人過去最高
1人が左右2本のオールを操る、ローイングの原点とも言える種目。他の誰にも頼れない分、純粋な個人の力とペース配分が問われる。パリ2024で荒川龍太が日本人過去最高の総合9位を記録した種目でもある。
スカル種目の複数人版。全員が2本のオールを操るため、息を合わせたタイミングとシンクロ率が速さの鍵となる。日本は軽量級ダブルスカルなどで世界の舞台に挑んできた。
1人1本のオールを片側だけ漕ぐスイープ種目。左右のバランスを保つには漕手同士の技術と信頼が不可欠で、舵手付き・舵手なしでレースの性格が変わる。
全種目中最速のスピードを誇るローイングの花形。全長約17m・総重量750kg以上の巨大な艇が、8人の漕手と舵手の一体感によってまるでエンジンを積んでいるかのように加速していく。
| 系統 | オール | 主な艇種 |
|---|---|---|
| スカル系 | 1人2本のオールを操作 | シングル・ダブル・クアドルプルスカル |
| スイープ系 | 1人1本のオールを片側だけ操作 | ペア・フォア・エイト |
33艇中9位。世界のトップと肩を並べた歴史的な結果
パリ2024男子シングルスカルで、荒川龍太(NTT東日本)が33クルー中の総合9位という結果を残した。これは軽量級ではない「オープン種目」において、日本人選手が記録した史上最高順位となる。ファイナルBで3着に入り、決勝進出まであと一歩に迫る走りを見せた。
日本のローイング競技は長年、世界との差に苦しんできた歴史がある。1984年ロサンゼルス大会の男子舵手つきフォアが8クルー中8位に終わって以来、なかなか上位進出が果たせない時期が続いていただけに、荒川の9位は日本ローイング界にとって大きな一歩となった。
オックスフォード対ケンブリッジ、ハーバード対イェールと並ぶ日本の学生対校戦
1905年(明治38年)に隅田川で第1回大会が開催された早稲田大学対慶應義塾大学のボート対校戦「早慶レガッタ」は、イギリスのオックスフォード大学対ケンブリッジ大学、アメリカのハーバード大学対イェール大学の対校戦と並び「世界三大レガッタ」の一つに数えられている。新大橋上流から桜橋上流までの3750mのコースで争われるメインレース「対校エイト」を中心に、複数のレースが行われる伝統行事となっている。
1957年の第26回大会では、荒天の中「最後まで沈没せずに漕ぐ」ことを目指した早稲田が浸水しながらも完漕し勝利した一方、慶應は途中で沈没するというドラマが起きた。この逸話は小学校の国語教科書にも掲載され、スポーツマンシップの模範として今も語り継がれている。


