ラクロスLacrosse
「クロス」と呼ばれる網付きスティックでボールを操り、ゴールを狙う「地上最速の格闘球技」。1908年ロンドン五輪以来120年ぶりに、2028年ロサンゼルス大会で正式競技として復活する。日本では1986年に慶應義塾大学の学生が始めたばかりの若いスポーツが、いま世界の大舞台に挑もうとしている。
速度(時速)
発祥年
ぶり
五輪復活
カ国
加盟(2025)
ゴーリーを含む10人対10人で行う伝統的なスタイル。広いフィールドを使い、持久力とチームワーク、フィジカルの強さと高度なスティックさばきが求められる、北米で発展してきた基本形。
2028年ロサンゼルス五輪で採用される新形式。少人数・短時間で成立するため五輪向きとされ、男女各6チーム・1チーム11人編成で実施される予定。スピーディーな展開が魅力。
アイスホッケーのリンクほどの広さの屋内コートで行う形式。北米ではプロリーグもあり、狭いスペースでの激しい接触プレーが特徴。日本代表にも専用チームが編成されている。
男子は防具着用の上でボディチェックが認められる激しい競技。女子は伝統的に接触が制限され、防具も最小限。同じ「ラクロス」という名前でも、実際の試合の様相はかなり異なる。
野球・ソフトボール、クリケット、スカッシュ、フラッグフットボールと共に復活
2028年ロサンゼルス大会では、野球・ソフトボール、クリケット、ラクロス、スカッシュ、フラッグフットボールの5競技が追加種目として採用された。ラクロスにとっては、公式競技として実施された1908年ロンドン大会以来、実に120年ぶりの五輪復帰となる。競技形式は男女各6チームによる6人制「シックス」で行われ、1チーム11名編成での実施が予定されている。
日本は2026年に女子世界選手権、2027年に男子世界選手権の開催を予定しており、LA2028に向けて競技の認知度を高める絶好の機会と位置づけている。日本代表はここ数年、世界選手権で男女ともに5位前後という好成績を残しており、世界でも強豪国の一角に数えられる存在だ。
ファッション雑誌の1枚の写真がきっかけだった
日本にラクロスの用具やルールが持ち込まれたのは1966年、ポール・ラッシュ氏によるものとされるが、実際に競技として根付いたのは1986年のこと。慶應義塾大学に入学したばかりの学生15人が、ファッション雑誌で紹介されていたラクロスに興味を持ち、駐日カナダ大使館・アメリカ大使館を通じて情報を集め、多摩川の河川敷でチームを結成したのが全ての始まりだった。
翌1987年には日本ラクロス協会(JLA)が設立され、同年10月に国内初の公式戦が行われた。1988年には国内初のリーグ戦もスタート。以来40年足らずで、競技人口は全国で約1万8千人、加盟チーム数は約320〜360チームにまで拡大し、北海道から九州まで大学生を中心に高校生・社会人へと選手層を広げてきた。
| 大会 | 代表 | 結果 |
|---|---|---|
| 世界選手権2023(サンディエゴ) | 男子日本代表 | 30カ国中5位(過去最高タイ) |
| 世界選手権2022 | 女子日本代表 | 5位(歴代最高位) |
| ワールドゲームズ(直近大会) | 男子日本代表 | 銅メダル |
| ワールドゲームズ(直近大会) | 女子日本代表 | 6位 |
選手の多くが大学からラクロスを始め、社会人としても活躍する「二刀流」が特徴。2023年サンディエゴ世界選手権では30カ国中5位に入り、世界の強豪国の一角としての実力を示した。
1997年には東京・江戸川区に女子世界選手権を招致した実績を持つ(大会結果は7位)。歴代最高順位は5位で、男子と並び世界のトップ10に近い位置につけている。


