競歩のルール・種目を徹底解説!ロス・オブ・コンタクトから山西利和ら名選手まで

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競歩Race Walking

常にどちらかの足を地面につけたまま、いかに速く歩けるかを競う陸上競技。1908年ロンドン大会から実施される伝統種目で、近年は日本のお家芸として定着。2019年ドーハ世界選手権では鈴木雄介・山西利和が同一大会で日本勢初の金メダルを獲得する快挙を成し遂げている。

1908
ロンドン大会
五輪初実施
2016
荒井広宙
日本初の五輪メダル
2個
2019世界選手権
日本勢が同時金
2020
東京大会
男子20km銀・銅
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基本データ BASIC DATA
走る種目とは一線を画す、独自の判定ルールを持つ「陸上競技」に分類される種目。マラソンと同じ長距離を走破する持久力に加え、常にフォームを崩さず歩き続けるという技術的な制約が課される点が、他の陸上種目にはない大きな特徴である。
分類
陸上競技(独自の歩行ルールで長距離を歩く種目)英名:Race Walking
基本ルール
常にどちらかの足が地面に接地していなければならない「ロス・オブ・コンタクト」禁止と、前脚は接地から垂直の位置まで膝を伸ばす「ベント・ニー」禁止の2大原則がある。違反すると警告や失格の対象となる
主な形式
現在の主要種目は20km(男女)。かつて実施されていた男子50kmは2020年東京大会を最後に五輪種目から姿を消し、2024年パリ大会からは男女混合のマラソン競歩リレーが新設された
統括団体
ワールドアスレティックス(World Athletics)が陸上競技全体を統括/日本:公益財団法人 日本陸上競技連盟(JAAF)
五輪との関わり
1908年ロンドン大会から実施されている伝統種目(当時は男子のみ、距離も現在と異なる)。1932年に男子50km、1956年に男子20km、2000年に女子20kmがそれぞれ導入された
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競技ルールと種目 RULES & DISTANCES
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ロス・オブ・コンタクト禁止
常にどちらかの足が接地

両足が同時に地面から離れる瞬間があってはならない、競歩の根幹をなすルール。審判の目視やビデオ判定で厳しくチェックされる。

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ベント・ニー禁止
前脚は接地の瞬間から膝を伸ばす

前に出した脚は、地面に接地してから体の真下に来るまで膝を伸ばした状態を保たなければならない独自のフォーム規定。

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20km競歩
現在の主要種目

男女ともに実施される現行の中心種目。持久力とルールを遵守しながらの高速フォームを両立させる技術が求められる。

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マラソン競歩リレー
2024年パリ大会から新設

廃止された男子50kmに代わり導入された、男女混合による新種目。世代交代を象徴する競歩競技の新しい形。

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山西利和——京大出身の頭脳派が切り拓いた日本競歩の黄金時代 YAMANISHI TOSHIKAZU
🥇 2019年ドーハ世界選手権 男子20km 金メダル(日本勢初)

血中乳酸濃度を分析する「頭脳派ウォーカー」の理論と情熱

京都大学出身という陸上界でも異色の経歴を持つ山西利和は、運動強度をLT値(乳酸性作業閾値)で分析するなど理詰めのアプローチで力をつけてきた。2019年ドーハ世界選手権では、大会2日目に鈴木雄介が男子50kmで、8日目には自身が男子20kmで、それぞれ日本勢史上初となる金メダルを同一大会で獲得するという快挙を成し遂げた。

2020年東京五輪では男子20kmで銅メダルを獲得(池田向希が銀メダル)。その後も国内主要大会で負けなしの強さを維持し、2025年の日本選手権では20km競歩で1時間16分10秒の世界記録を樹立。世界選手権でも複数回の金メダルを積み重ね、日本競歩界を世界のトップへと押し上げ続けている。

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日本競歩史に名を刻んだ選手 KEY FIGURES
山西 利和(やまにし としかず)
2019世界選手権 金/2020東京 銅/20km世界記録保持者

京都大学出身の理論派ウォーカー。日本勢初の世界選手権金メダルに続き、20km競歩の世界記録も樹立した日本競歩界のエース。

鈴木 雄介(すずき ゆうすけ)
2019世界選手権 男子50km 金メダル

ドーハ世界選手権で男子50km競歩を制し、オリンピック・世界選手権を通じて日本競歩史上初の金メダリストとなった。

荒井 広宙(あらい ひろおき)
2016リオデジャネイロ 男子50km 銅メダル

日本競歩史上初となるオリンピックメダルを獲得。以降の日本勢の国際的躍進の先駆けとなった。

池田 向希(いけだ こうき)
2020東京 男子20km 銀メダル

自国開催の東京五輪で山西利和とともに男子20kmの表彰台に立ち、日本競歩界のメダルラッシュを演出した。

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歴史の足跡 HISTORY
1908年
ロンドン五輪で競歩が初めて実施された(男子のみ、距離は3500mと10マイル)。
1932年
ロサンゼルス五輪で男子50km競歩が初めて実施された。
1936年(日本)
ベルリン五輪に日本の競歩選手が初めて参加した。
1956年
メルボルン五輪で男子20km競歩が導入された。
2000年
シドニー五輪で女子20km競歩が初めて実施された。
2012年(日本)
ロンドン五輪で森岡紘一朗が7位入賞。日本競歩のレベルを世界水準に押し上げる契機となった。
2016年(日本)
リオデジャネイロ五輪で荒井広宙が男子50kmで銅メダル。日本競歩史上初のオリンピックメダルとなった。
2019年(日本)
ドーハ世界選手権で鈴木雄介が男子50km、山西利和が男子20kmでそれぞれ日本勢初の金メダルを獲得した。
2020年(日本)
東京五輪の男子20kmで池田向希が銀メダル、山西利和が銅メダルを獲得した。
2024年
パリ五輪を機に男子50km競歩が廃止され、男女混合のマラソン競歩リレーが新設された。