飛込のルールと種目解説|飛板飛込・高飛込・シンクロの違いと日本代表

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飛込Diving

3mの飛板または10mの高台から飛び込み、宙返りやひねりを加えた演技の美しさと完成度を競う採点競技。長らく日本人選手の五輪最高成績は1936年ベルリン大会の4位にとどまっていたが、2024年パリ大会で玉井陸斗が銀メダルを獲得。88年越しに日本飛込界初のオリンピックメダルをもたらした。

1920
日本人選手
五輪初参加
4位
1936ベルリン
長年の最高成績
2024
玉井陸斗
日本初のメダル(銀)
8種目
五輪での
実施種目数
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基本データ BASIC DATA
競泳やアーティスティックスイミングと同じ水泳の中の「プール競技」に分類される採点系の種目。競泳専用プールとは別に飛込専用のプールが必要なため、他の水泳種目と比べて練習環境や指導者の数が限られ、選手層の広がりに独自の難しさを抱えている競技でもある。
分類
プール競技(飛板・高台から飛び込み演技の完成度を競う採点競技)英名:Diving
基本ルール
男子は6本、女子は5本の演技を行い、各演技の得点(実行点×難易度係数)の合計で順位を決定。予選・準決勝・決勝と進む形式が基本
主な形式
ジュラルミン製の板の反発力を使う飛板飛込(3m)と、固定された台から飛ぶ高飛込(10m)の2種目。それぞれに個人と、2人が同時に演技するシンクロがあり、五輪では男女合わせて計8種目が実施される
統括団体
ワールドアクアティクス(旧FINA)が競泳などとあわせて統括/日本:公益財団法人 日本水泳連盟(飛込委員会)
五輪との関わり
男子は1904年セントルイス大会、女子は1912年ストックホルム大会から実施されている伝統種目。2000年シドニー大会からシンクロ種目が新設された
🤿
競技形式とルール FORMATS & RULES
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飛板飛込(3m)
板の反発力を利用

しなるジュラルミン製の飛板の反発力を利用して高く跳び上がり、宙返りやひねりを加えて入水する種目。踏み切りのタイミングが演技の質を大きく左右する。

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高飛込(10m)
固定された高台から飛ぶ

反発力のない固定された台から飛び込むため、飛板飛込とは異なる高さの恐怖心と正確な空中感覚が求められる。水面までの落下速度も速く、迫力ある種目。

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シンクロダイビング
2人が同時に演技

2人の選手が同時に飛び込み、動きの一致度も評価される種目。2000年シドニー大会から新設された比較的新しい形式。

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採点方式(得点×難易度係数)
技の難しさが得点を左右する

審判による実行点に、あらかじめ定められた技の難易度係数を掛け合わせて得点が決まる。難しい技への挑戦と、確実な実行力のバランスが勝負の鍵となる。

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玉井陸斗——88年越しに掴んだ日本飛込界悲願のメダル TAMAI RIKUTO
🥈 パリ2024 男子10m高飛込 銀メダル(飛込競技で日本勢史上初のオリンピックメダル)

最終ラウンド、3位から放った驚異の99.00点

兵庫県宝塚市出身、6歳で飛込に出会った玉井陸斗は、中学生で日本選手権を史上最年少優勝するなど早くから頭角を現した。2020年東京五輪では14歳で代表入りし、本番では17歳になっていた玉井が男子10m高飛込で7位入賞。日本人選手として実に21年ぶりとなる同種目での入賞を果たした。2022年世界選手権では同種目で銀メダルを獲得し、着実に世界のトップへと近づいていった。

迎えた2024年パリ五輪、準決勝を3位で通過した玉井は決勝で圧巻の演技を披露。第2ラウンドと第4ラウンドでトップスコアを叩き出しながらも、第5ラウンドで大きく入水を乱し一時3位に後退する場面もあった。しかし最終第6ラウンド、玉井は驚異的な99.00点をマークして合計507.65点とし、逆転で銀メダルを獲得。飛込競技において日本勢がオリンピックメダルを獲得するのは、これが史上初めての快挙だった。

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日本飛込史に名を刻んだ選手 KEY FIGURES
玉井 陸斗(たまい りくと)
2024パリ 男子10m高飛込 銀(日本史上初のメダル)

2006年生まれ、兵庫県宝塚市出身。2022年世界選手権銀、2024年パリ五輪銀と、日本飛込界の歴史を塗り替え続けているエース。

三上紗也可・金戸凜
2022世界選手権 女子シンクロ3m飛板飛込 銀メダル

息の合った演技で世界選手権の表彰台に立った実力派ペア。日本のシンクロダイビング種目における代表的な成功例の一つ。

柴原恒雄・大沢礼子
1936ベルリン 男子飛板飛込・女子高飛込 ともに4位

玉井陸斗の登場まで88年近くにわたり日本飛込界の最高成績であり続けた、伝説的な記録を打ち立てた2人。

愛知・名古屋アジア大会 日本代表
玉井陸斗・坂井丞・伊熊扇李・須山晴貴・西田玲雄・山田周汰・金戸凜・大久保柊・三上紗也可 ほか

個人・シンクロ含め複数種目に日本代表選手団が出場。自国開催の大舞台でメダル獲得を目指す。

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歴史の足跡 HISTORY
明治時代(日本)
飛込競技が日本に伝わったとされる。
1904年
セントルイス五輪で男子飛込が実施された。
1912年
ストックホルム五輪で女子飛込(高飛込)が初めて実施された。
1920年(日本)
アントワープ五輪、男子高飛込に内田正練が出場。日本人選手の五輪初参加となった。
1936年(日本)
ベルリン五輪で柴原恒雄(男子飛板飛込)、大沢礼子(女子高飛込)がともに4位。長年にわたり日本飛込界の最高成績であり続けた。
2000年
シドニー五輪でシンクロダイビング(飛板・高飛込とも)が新種目として採用された。
2020年(日本)
東京五輪、玉井陸斗が男子10m高飛込で7位入賞。日本人選手として21年ぶりとなる同種目での入賞となり、全8種目中5種目で日本人選手が入賞した。
2022年(日本)
世界選手権で玉井陸斗が男子10m高飛込で銀メダル、三上紗也可・金戸凜が女子シンクロ3m飛板飛込で銀メダルを獲得した。
2024年(日本)
パリ五輪、玉井陸斗が男子10m高飛込で銀メダル。飛込競技において日本勢史上初となるオリンピックメダルを獲得した。