スノーボード
フリースタイルSnowboard Freestyle
雪面に作られたパイプやジャンプ台で、宙返りや回転などの技を繰り出し、難易度・完成度・独創性を採点で競う種目群。ハーフパイプ・スロープスタイル・ビッグエアが中心で、日本は2026年ミラノ・コルティナ五輪のスノーボード種目だけで金4・銀2・銅3の計9個のメダルを獲得。日本勢が世界の頂点に立つ、現在もっとも勢いのある競技の一つである。
「スナーファー」
正式種目化
ハーフパイプ金
日本勢メダル数
半円状の雪の溝(パイプ)の壁を行き来しながら、壁の縁から高く飛び出して技を決める種目。予選は2本の最高点、決勝は3本の最高点で争う。ジャンプの高さと回転数、連続技の流れが見どころ。
斜面に配置されたレールやボックス、複数のジャンプ台を滑り下りながら技を繰り出す種目。コース全体を使った構成力と、さまざまな障害物に対応する総合力が問われる。
巨大なジャンプ台から飛び出し、空中で大技を決める種目。3本のランのうち上位2本の合計で争う方式が採られ、同じ技を繰り返せないのも特徴。一瞬の爆発力が勝敗を分ける。
難度の高い技を決めても、着地や流れが乱れれば減点される。回転数の進化(トリプルコーク1440など)と、確実に決める完成度のバランスが勝負を左右する。
15歳の銀メダルから12年、日本のスノーボードは「世界の中心」へ
日本の躍進の象徴が、平野歩夢である。2014年ソチ五輪のハーフパイプで当時15歳にして銀メダルを獲得し(同大会では平岡卓も銅メダル)、2018年平昌でも銀、2022年北京ではついに金メダルを手にした。北京大会の日本勢のスノーボード・メダルは、平野歩夢のハーフパイプ金、冨田せなのハーフパイプ銅、村瀬心椛のビッグエア銅の3個だった。
そこから4年後のミラノ・コルティナ2026は、日本勢にとって歴史的な大会となった。男子ハーフパイプでは3大会連続出場の戸塚優斗が2本目に95.00点をマークして悲願の金メダル、山田琉聖が銅メダルで続き、男子ビッグエアでは木村葵来が金、木俣椋真が銀。女子では村瀬心椛がビッグエアで日本女子初のスノーボード金メダリストとなり、深田茉莉がスロープスタイルで金メダルを獲得した(村瀬は同種目で銅)。大会直前のワールドカップで骨折を負い、万全でない状態で臨んだ平野歩夢は、ハーフパイプで7位で大会を終えている。
15歳で五輪メダルを獲得して以来、日本のハーフパイプを牽引してきた第一人者。4度目の五輪となった2026年大会は、直前の骨折の影響の中で7位だった。
3大会連続の出場で悲願の金メダルを獲得。決勝2本目に95.00点を叩き出し、オーストラリアのスコッティ・ジェームズを抑えて頂点に立った。
日本女子初のスノーボード金メダリスト。北京の銅メダルから4年で、ビッグエアの頂点に立った。同大会スロープスタイルでも銅を加えた。
深田茉莉は女子スロープスタイルで87.83点をマークして金メダル。木村葵来は男子ビッグエアで金メダルを獲得し、木俣椋真が銀に続く日本勢のワンツーとなった。