ソフトボールの特徴・野球との違い!基本ルールと日本の五輪連覇の歴史

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ソフトボールSoftball

下手投げの投手が繰り出す速球と、野球より小さなダイヤモンドでの緊迫した攻防が持ち味の球技。日本女子代表は2008年北京で上野由岐子の「413球」により悲願の金メダルを獲得し、13年後の2021年東京でも宿敵アメリカを破って2連覇を達成した。

1887
米国シカゴで
考案
413球
上野由岐子
北京2008の熱投
13年
金メダルから
次の金メダルまで
6大会
アジア大会
連続金メダル
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基本データ BASIC DATA
野球・クリケットと同じ「バット系」に分類される、バットでボールを打ち走塁して得点を競う球技。野球と比べてダイヤモンドが小さく、ボールは大きく、投手は下手投げという違いがあり、打者が反応する時間が短いため、投手の球速以上に速く感じられるのが大きな特徴である。
分類
バット系(下手投げの投手と打者が対決する、野球に近い球技)英名:Softball
基本ルール
7イニング制で、投手は下手投げ(ウインドミル投法など)。国際大会では投手板から本塁までが約13.1m、塁間が約18.3mと、野球より小さなダイヤモンドで行われる
主な形式
五輪やアジア大会で採用されるのは、速球主体のファストピッチ形式の女子種目。男子ソフトボールや、山なりの遅い球で打たせるスローピッチも別に存在する
統括団体
2013年に国際野球連盟と国際ソフトボール連盟が統合して発足したWBSC(世界野球ソフトボール連盟)が統括/日本:公益財団法人 日本ソフトボール協会(JSA)
五輪との関わり
1996年アトランタ大会から女子が正式種目となり、2008年北京大会を最後に一度除外(2012・2016年は不実施)。2020年東京大会(2021年開催)で復活し、2028年ロサンゼルス大会でも実施予定
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競技形式と野球との違い FORMATS & DIFFERENCES
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下手投げ(ウインドミル)
腕を大きく回転させて投げる

投手は腕を風車のように大きく回して下手から投げ込む。短い距離から速い球が来るため、打者にとっての体感速度は非常に速くなる。

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小さなダイヤモンド
塁間約18.3m

野球の塁間(約27.4m)より短く、走者の盗塁やバントを含む細かな攻防が多くなる。守備範囲も狭く、内野手には反応の速さが求められる。

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7イニング制
野球の9イニングより短い

試合は7イニングで行われ、国際大会では延長戦に入ると無死二塁から始まるタイブレーク方式が採用されることが多い。

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ファストピッチとスローピッチ
国際大会の主流はファストピッチ

五輪やアジア大会で行われるのは速球主体のファストピッチ。緩やかな山なりの球を打つスローピッチは、国内のレクリエーションなどで広く親しまれている。

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上野由岐子——2日間で3試合、413球を投げ抜いた不屈のエース UENO YUKIKO
🥇 北京2008・東京2020 金メダル/アジア大会6大会連続金メダル

「上野の413球」——北京で刻んだ球技史に残る熱投

2008年北京五輪は、次のロンドン大会でソフトボールが除外されることが決まっていた”最後のオリンピック”だった。上野由岐子は準決勝のアメリカ戦(延長9回)、3位決定戦を兼ねた決勝進出決定戦のオーストラリア戦(延長12回)と、同じ日に2試合を1人で投げ抜き、翌日の決勝でもアメリカを相手に7回完投。2日間3試合、合計413球の熱投で、アメリカの4連覇を阻止し、日本を悲願の金メダルへと導いた。この活躍は「上野の413球」として、オリンピック史に刻まれている。

その後、ソフトボールは2020年東京五輪で復活。1年延期となった2021年、上野は長年支えてくれた宇津木麗華ヘッドコーチのためにという思いで日本代表の右腕として臨み、決勝で宿敵アメリカを2-0で完封。13年越しの2連覇を達成した。アジア競技大会でも、釜山・ドーハ・広州・仁川・ジャカルタ・パレンバン・杭州と、出場した大会で金メダルを獲得し続けており、愛知・名古屋大会にも出場予定と紹介されている。

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日本ソフトボール史に名を刻んだ人物 KEY FIGURES
上野 由岐子(うえの ゆきこ)
2008北京 金/2021東京 金/日本人初の1000奪三振

「上野の413球」で北京の金メダルを掴み、13年後の東京でも日本を頂点に導いたエース。2007年には日本人初の通算1000奪三振も達成している。

宇津木 妙子(うつぎ たえこ)
2000シドニー ヘッドコーチ 銀メダル

予選リーグ・決勝トーナメントを無敗で勝ち上がりながら、決勝で延長サヨナラ負け。「限りなく金メダルに近い銀メダル」と語り継がれるチームを率いた。

宇津木 麗華(うつぎ れいか)
2000シドニー 決勝でホームラン/2021東京 ヘッドコーチ 金

シドニー決勝で先制ホームランを放った選手時代を経て、東京2020では日本代表ヘッドコーチとして金メダルを導いた。

山田 恵里(やまだ えり)
2008北京 金メダルに貢献

「ソフトボール界のイチロー」と呼ばれた強打者。北京五輪ではホームランを放ち、上野とともにアメリカの牙城を崩した。

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歴史の足跡 HISTORY
1887年
米国シカゴで、室内で野球を楽しむために考案されたのが起源とされる。
1996年
アトランタ五輪で女子ソフトボールが正式種目となった。日本は4位でメダルを逃した。
2000年(日本)
シドニー五輪、宇津木妙子ヘッドコーチ率いる日本は無敗で決勝へ進出。アメリカに延長でサヨナラ負けを喫し、「限りなく金メダルに近い銀メダル」を獲得した。
2002年〜(日本)
釜山アジア大会から杭州大会まで、上野由岐子が出場した大会で日本女子は金メダルを獲得し続けた。
2004年(日本)
アテネ五輪では金メダルが期待されたが銅メダルにとどまり、アメリカが3大会連続の金メダルを獲得した。
2007年(日本)
上野由岐子が日本人として初めて通算1000奪三振を達成した。
2008年(日本)
北京五輪で上野由岐子が「413球」の熱投を見せ、アメリカの4連覇を阻止して悲願の金メダルを獲得。同大会を最後に五輪競技から除外され、2012・2016年は実施されなかった。
2013年
国際野球連盟(IBAF)と国際ソフトボール連盟(ISF)が統合し、WBSCが発足した。
2021年(日本)
1年延期となった東京五輪で復活。日本は決勝で宿敵アメリカを2-0で完封し、13年越しの2連覇を達成した。
2026年(日本)
愛知・名古屋アジア大会(会場は安城市総合運動公園ソフトボール場)に日本女子代表が出場。上野由岐子も出場予定と紹介されている。