ソフトボールSoftball
下手投げの投手が繰り出す速球と、野球より小さなダイヤモンドでの緊迫した攻防が持ち味の球技。日本女子代表は2008年北京で上野由岐子の「413球」により悲願の金メダルを獲得し、13年後の2021年東京でも宿敵アメリカを破って2連覇を達成した。
考案
北京2008の熱投
次の金メダルまで
連続金メダル
投手は腕を風車のように大きく回して下手から投げ込む。短い距離から速い球が来るため、打者にとっての体感速度は非常に速くなる。
野球の塁間(約27.4m)より短く、走者の盗塁やバントを含む細かな攻防が多くなる。守備範囲も狭く、内野手には反応の速さが求められる。
試合は7イニングで行われ、国際大会では延長戦に入ると無死二塁から始まるタイブレーク方式が採用されることが多い。
五輪やアジア大会で行われるのは速球主体のファストピッチ。緩やかな山なりの球を打つスローピッチは、国内のレクリエーションなどで広く親しまれている。
「上野の413球」——北京で刻んだ球技史に残る熱投
2008年北京五輪は、次のロンドン大会でソフトボールが除外されることが決まっていた”最後のオリンピック”だった。上野由岐子は準決勝のアメリカ戦(延長9回)、3位決定戦を兼ねた決勝進出決定戦のオーストラリア戦(延長12回)と、同じ日に2試合を1人で投げ抜き、翌日の決勝でもアメリカを相手に7回完投。2日間3試合、合計413球の熱投で、アメリカの4連覇を阻止し、日本を悲願の金メダルへと導いた。この活躍は「上野の413球」として、オリンピック史に刻まれている。
その後、ソフトボールは2020年東京五輪で復活。1年延期となった2021年、上野は長年支えてくれた宇津木麗華ヘッドコーチのためにという思いで日本代表の右腕として臨み、決勝で宿敵アメリカを2-0で完封。13年越しの2連覇を達成した。アジア競技大会でも、釜山・ドーハ・広州・仁川・ジャカルタ・パレンバン・杭州と、出場した大会で金メダルを獲得し続けており、愛知・名古屋大会にも出場予定と紹介されている。
「上野の413球」で北京の金メダルを掴み、13年後の東京でも日本を頂点に導いたエース。2007年には日本人初の通算1000奪三振も達成している。
予選リーグ・決勝トーナメントを無敗で勝ち上がりながら、決勝で延長サヨナラ負け。「限りなく金メダルに近い銀メダル」と語り継がれるチームを率いた。
シドニー決勝で先制ホームランを放った選手時代を経て、東京2020では日本代表ヘッドコーチとして金メダルを導いた。
「ソフトボール界のイチロー」と呼ばれた強打者。北京五輪ではホームランを放ち、上野とともにアメリカの牙城を崩した。

