陸上・投てき種目の特徴・ルール解説!室伏広治・北口榛花の偉業と歴史

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投てきThrowing Events

砲丸・円盤・ハンマー・やりという性質の異なる4つの用具を、いかに遠くへ投げられるかを競う陸上競技。日本人選手の五輪投てき種目金メダルは、2004年アテネの室伏広治(ハンマー投げ)と、2024年パリの北口榛花(やり投げ)の、史上わずか2人しかいない。

1896
アテネ大会
砲丸・円盤実施
4種目
砲丸・円盤
ハンマー・やり
2004
室伏広治
アジア初の投てき金
2024
北口榛花
女子フィールド初の金
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基本データ BASIC DATA
「フィールド競技」の中でも、跳躍種目とは異なり用具を投げた距離で競う種目群。用具の形状も投げ方も種目ごとに全く異なり、瞬発的なパワーと精密なフォームの両方を高いレベルで両立させる必要がある、陸上競技の中でも独自の技術体系を持つジャンルである。
分類
陸上競技・フィールド競技(用具を投げた距離を競う種目群)英名:Throwing Events
基本ルール
砲丸・円盤・ハンマーは直径2.135mのサークル内から、やり投げは助走路から用具を投げる。6回の試技のうち最も長い距離が記録として採用される
主な形式
砲丸投げ・円盤投げ・ハンマー投げ・やり投げの4種目。男女で用具の重量が異なり、着地点は決められた扇状の「セクター」内に収める必要がある
統括団体
ワールドアスレティックス(World Athletics)が陸上競技全体を統括/日本:公益財団法人 日本陸上競技連盟(JAAF)
五輪との関わり
砲丸投げ・円盤投げ(男子)は1896年第1回アテネ大会から、ハンマー投げ(男子)は1900年パリ、やり投げ(男子)は1908年ロンドンから実施されている伝統種目群
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4つの投てき種目 FOUR THROWING EVENTS
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砲丸投げ
重い球を首の付け根から突き出す

男子7.26kg・女子4kgの金属球を、肩から首の付け根に構えた状態から一気に突き出す種目。爆発的な瞬発力が求められる。

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円盤投げ
回転しながら円盤を放つ

サークル内で体を1回転半ほどさせながら遠心力を生み出し、円盤を投げ放つ種目。古代ギリシャの五種競技にも含まれていた伝統種目。

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ハンマー投げ
ワイヤーの先の鉄球を複数回転させて放つ

ワイヤーでつながれた鉄球を、サークル内で自身も複数回転しながら加速させて投げる種目。遠心力と正確なタイミングの両立が難しい高難度種目。

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やり投げ
助走をつけてやりを投げる

唯一助走路を使う種目で、走る勢いをそのままやりに伝える技術が求められる。着地の姿勢や角度によって記録が大きく変わる繊細さも持つ。

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室伏広治と北口榛花——20年の時を超えた、投てき界2人だけの金メダリスト MUROFUSHI & KITAGUCHI
🥇 2004アテネ 室伏広治(ハンマー投げ) / 🥇 2024パリ 北口榛花(やり投げ)

アジア初の金メダルから、女子フィールド種目初の金メダルへ

2000年シドニーから4大会連続で五輪に出場した室伏広治は、2004年アテネ大会の男子ハンマー投げで金メダルを獲得。投てき種目においてアジア人・日本人ともに史上初のオリンピック優勝という快挙だった(当初2位だったが、優勝者のドーピング違反発覚により繰り上げ)。以来20年近くにわたり、この記録に並ぶ日本人選手は現れなかった。

その歴史を動かしたのが北口榛花である。2020年東京五輪で銅メダルを獲得すると、2023年ブダペスト世界選手権では最終投で66m73の大逆転を決めて金メダル、投てき種目における日本人選手として世界選手権初制覇を果たした。そして2024年パリ五輪、1投目からいきなり65m80のビッグスローを放って優勝。投てき種目の五輪金メダルは室伏広治に次いで日本人史上2人目、そして女子のトラック・フィールド種目としては史上初の金メダルという、二重の意味で歴史的な快挙となった。

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日本投てき史に名を刻んだ選手 KEY FIGURES
室伏 広治(むろふし こうじ)
2004アテネ ハンマー投げ 金/2008北京 繰り上げ銅

投てき種目でアジア人・日本人ともに史上初の五輪金メダリスト。4大会連続で五輪に出場した「鉄人」。現在はスポーツ庁長官を務める。

北口 榛花(きたぐち はるか)
2020東京 銅/2023世界選手権 金/2024パリ 金

投てき種目における日本人世界選手権初制覇、そして女子トラック・フィールド種目における日本人五輪初の金メダリスト。2大会連続世界選手権メダルも達成している。

2024年ダイヤモンドリーグファイナル
北口榛花 63m78で優勝

パリ五輪後のシーズン最終戦を制覇。投てき種目で日本勢がDLファイナルを制すのは史上初、この種目としてはアジア勢としても初の快挙だった。

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歴史の足跡 HISTORY
1896年
第1回アテネ五輪で男子砲丸投げ・円盤投げが実施された。
1900年
パリ五輪で男子ハンマー投げが実施された。
1908年
ロンドン五輪で男子やり投げが実施された。
1928年
アムステルダム五輪で女子円盤投げが初めて実施された。
1932年
ロサンゼルス五輪で女子やり投げが初めて実施された。
1948年
ロンドン五輪で女子砲丸投げが初めて実施された。
2000年
シドニー五輪で女子ハンマー投げが初めて実施された。
2004年(日本)
アテネ五輪、男子ハンマー投げで室伏広治が金メダル。投てき種目でアジア人・日本人ともに史上初のオリンピック優勝となった。
2023年(日本)
世界選手権(ブダペスト)、女子やり投げで北口榛花が金メダル。投てき種目における日本人選手として世界選手権初制覇となった。
2024年(日本)
パリ五輪、女子やり投げで北口榛花が金メダル。投てき種目の日本人五輪金メダリストは室伏広治に次いで史上2人目、女子トラック・フィールド種目としては史上初となった。