【アーチェリー完全ガイド】ルール・セット制・お家芸の歴史と注目選手を網羅

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アーチェリーArchery

弓で矢を放ち、静止した的の中心にいかに近づけるかを競う競技。1976年モントリオール五輪で道永宏が日本人初のメダルを獲得して以来、山本博、古川高晴とメダリストの系譜が続き、2020年東京大会では日本男子団体が史上初のメダルを手にした。

70m
リカーブ部門
的までの距離
1972
52年ぶり
五輪復活
7個
日本の通算
五輪メダル数
🥉
東京2020
日本団体初
📋
基本データ BASIC DATA
相手と直接ボールや体を奪い合うのではなく、静止した的に向けて矢を放ち、中心からの近さで得点を競う「的中系」の競技に分類される。同じ分類には射撃やダーツなど、道具を介して的の精度を競う競技が並ぶ。
分類
的中系(弓矢で静止した的の得点を競う個人・団体競技)英名:Archery
基本ルール
オリンピックのリカーブ部門では70m先の直径122cmの的を狙い、中心の10点から外側の1点まで得点化。的の中心に近いほど高得点となる
主な形式
予選のランキングラウンドで全72射の合計点により順位・シードを決定し、本戦は1対1のセット制によるトーナメントで争われる
統括団体
ワールドアーチェリー(World Archery、旧称FITA)が国際ルールを制定/日本:公益社団法人 全日本アーチェリー連盟(NAA)
五輪との関わり
1900年パリ大会などで実施されたのち長らく中断していたが、1972年ミュンヘン大会で52年ぶりに復活し、以降オリンピック種目として定着している
🎯
競技形式と部門 FORMATS & DIVISIONS
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ランキングラウンド
合計得点で予選順位を決める

1人72射(12エンド×6射)を放ち、合計得点で本戦のシード順を決定する予選方式。安定した精度が問われる。

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セット制
2015年導入・各セットの得点で勝敗を競う

1対1で3射ずつを撃ち合い、得点の高い方が2点(同点は1点ずつ)を獲得。個人戦は先に6点を獲得した方が勝利する。

🏹
リカーブ部門
オリンピックの正式種目

弓の先端が反り返った形状の弓を使用する、五輪でも採用されている伝統的な部門。個人・団体・混合団体の3種目がある。

⚙️
コンパウンド部門
滑車を用いた高精度の弓

滑車(プーリー)機構により少ない力で弓を保持できる部門。五輪種目ではないが、ワールドゲームズなどで盛んに行われている。

🟢
山本博——20年越しに掴んだ2度目のメダル YAMAMOTO HIROSHI
🥉 1984ロサンゼルス銅 → 🥈 2004アテネ銀

41歳、20年ぶりの快挙が示した「継続」の価値

山本博は1984年ロサンゼルス五輪で21歳のときに銅メダルを獲得し、日本アーチェリー界に新たなメダリストとして名を刻んだ。しかしその後はソウル8位、バルセロナ17位、アトランタ19位、シドニーは代表落選と、長い低迷期を過ごすことになる。

それでも山本は競技を続け、2004年アテネ五輪、41歳にして自身2個目となる銀メダルを獲得。実に20年ぶりのメダル獲得は日本中に大きな驚きと感動を与え、その後を追う古川高晴ら次世代選手たちの道しるべともなった。

🇯🇵
歴代の日本人メダリスト JAPAN MEDALISTS
道永 宏(みちなが ひろし)
1976モントリオール 銀メダル

同志社大学在学中の19歳で日本人アーチェリー史上初のメダルを獲得した先駆者。両親ともに選手という環境で育った。

山本 博(やまもと ひろし)
1984ロス銅 / 2004アテネ銀

21歳での銅メダルから20年後、41歳で銀メダルを獲得。長い競技人生の末に掴んだ2個目のメダルは大きな話題となった。

古川 高晴(ふるかわ たかはる)
2012ロンドン銀(個人)/ 2020東京銅×2

アテネからパリまでオリンピック6大会連続出場。個人・団体を通じて日本人最多となる複数のメダルを獲得した現代の第一人者。

男子団体(東京2020)
古川高晴・武藤弘樹・河田悠希 / 銅メダル

2020年東京五輪で獲得した銅メダルは、日本の団体戦としては史上初のオリンピックメダルという快挙だった。

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歴史の足跡 HISTORY
旧石器時代
狩猟のための道具として弓矢が使用され始めたのが起源とされる。世界各地の遺跡から矢じりが発見されている。
古代
古代エジプトやアッシリアなどで弓矢が武器として発達し、狩猟や戦争に広く用いられるようになった。
中世ヨーロッパ
イングランドのロングボウに代表されるように、弓矢は戦争における主要な兵器として発展を遂げた。
1900年
パリ五輪で正式競技として初めて採用されたが、1920年アントワープ大会を最後に長らくオリンピックから姿を消した。
1931年
国際アーチェリー連盟(FITA、現ワールドアーチェリー)が設立され、国際的なルール整備が進んだ。
1972年(日本)
ミュンヘン五輪で52年ぶりにオリンピック競技として復活。日本もこの大会から出場を果たした。
1976年(日本)
モントリオール五輪で道永宏が銀メダルを獲得。日本人として史上初のアーチェリーメダリストとなった。
1984〜2004年(日本)
山本博がロサンゼルスで銅メダル、20年後のアテネで銀メダルを獲得。41歳での快挙が話題を呼んだ。
2012年(日本)
ロンドン五輪で古川高晴が個人で銀メダルを獲得した。
2020年(日本)
東京五輪で古川高晴が個人で銅メダル、武藤弘樹・河田悠希とともに男子団体でも銅メダルを獲得。団体としては日本史上初のメダルとなった。