体操競技Artistic Gymnastics
器具を使い、演技の難度と美しさを競う採点競技。男子6種目・女子4種目からなり、日本男子は1960〜70年代の五輪団体5連覇以来「体操ニッポン」と呼ばれる。内村航平の個人総合連覇、そしてパリ2024での大逆転団体金——伝統と新世代が交錯する競技。
種目数
(男子)
(1960-76)
男子団体金
12m四方のマット上でアクロバット技を連続して行う種目。男子は音楽なし、女子は音楽に合わせて表現力も審査される。宙返りの難度と着地の正確さが得点を左右する。
両手を鞍部について円を描くように脚を旋回させ続ける種目。停止せず技をつなぐ持久力と正確性が問われ、体操男子6種目の中でも特に得意・不得意が分かれる種目とされる。
助走から踏切板を蹴り、跳馬に手をついて宙返りやひねりを加えて着地する種目。1回の演技で完結するため、助走スピードと空中技の完成度が得点に直結する。
| 性別 | 種目 | 特徴・見どころ |
|---|---|---|
| 男子 | 床・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒 | 静止技(つり輪の十字懸垂など)と力の技が特徴 |
| 女子 | 跳馬・段違い平行棒・平均台・床 | 平均台(幅10cm)でのバランス技、床の表現力が特徴 |
あん馬で落下も、最終演技者・橋本大輝が鉄棒で逆転を決める
パリ2024男子団体決勝は、中国との激しい金メダル争いとなった。あん馬で橋本大輝が落下するアクシデントがありながらも、最終種目の鉄棒で中国の選手が落下。最終演技者として登場した橋本が着地までまとめ切り、リオ2016以来2大会ぶりとなる団体総合金メダルを日本にもたらした。
個人総合では初出場・20歳の岡慎之助が金メダルを獲得。ロンドン2012・リオ2016の内村航平、東京2020の橋本に続く日本勢としての4大会連続金メダルとなった。一方、女子団体は初出場4名の若いメンバーで予選5位から決勝8位に入り、世代交代後の新たな一歩を刻んだ。
「キング・カズ」ならぬ「キング・コウヘイ」と称された体操界のレジェンド。個人総合で五輪2連覇・世界選手権6連覇を果たし、団体でもロンドン・リオで金メダルを獲得。日本体操の黄金時代を築いた第一人者。
東京五輪で個人総合と鉄棒の2冠を達成し、内村航平の後継エースと目される存在。パリ2024団体決勝では最終演技者として鉄棒で大逆転を決め、チームに金メダルをもたらした。
2022年の大怪我からの復活を経て、初出場20歳のパリ五輪で個人総合を制覇。ロンドン・リオの内村、東京の橋本に続く日本勢4大会連続の個人総合金メダルをつないだ。
1964年東京五輪以来57年ぶりとなる、日本女子体操選手としてのオリンピック個人種目メダルを達成。引退後は日本体操協会の女子強化本部長に史上最年少で就任し、後進の指導にあたっている。


