アメリカンフットボールAmerican Football
11人対11人で楕円形のボールを運び、相手のエンドゾーンを目指す陣取りの球技。「頭脳戦」と「肉弾戦」が同居する競技として、米国ではNFLが国民的スポーツの頂点に君臨する。日本では1947年開始の甲子園ボウルを軸に独自の発展を遂げ、近年はタックルなしの「フラッグフットボール」が2028年ロサンゼルス五輪の追加競技として脚光を浴びている。
入れ替わる
開始
学生日本一
五輪競技に
攻撃の司令塔であるクォーターバック(QB)が、パスやランでボールを前に進める。QBからボールを受けて走るランニングバック(RB)、パスをキャッチするワイドレシーバー(WR)らが連携する。
攻撃のオフェンスライン(OL)と守備のディフェンスライン(DL)は、毎プレー最前線でぶつかり合う。派手さはないが、プレーの成否を左右する”縁の下の力持ち”。
相手の前進を止め、QBにプレッシャーをかけ、パスを防ぐ。ラインバッカー(LB)やディフェンスバック(DB)が、相手の作戦を読んで対応する頭脳戦の側面も大きい。
キックオフやパント、フィールドゴールを担う専門部隊。キッカー(K)の1本のキックが試合を決めることも珍しくない。
| 得点方法 | 得点 | 内容 |
|---|---|---|
| タッチダウン(TD) | 6点 | ボールを持ってエンドゾーンに入る、またはエンドゾーン内でパスをキャッチする |
| トライフォーポイント(TFP) | 1点/2点 | TD後の追加得点。キックで1点、ラン・パスで2点 |
| フィールドゴール(FG) | 3点 | ゴールポストの間にキックを決める |
| セーフティ | 2点 | 攻撃側を自陣エンドゾーン内で倒す |
立命館大が38-14で連覇、パナソニックは9-7の死闘でライスボウル初の2連覇
2025年12月14日、阪神甲子園球場で行われた第80回甲子園ボウル(全日本大学選手権決勝)は、立命館大が関西学院大を38-14で下し、2年連続10度目の学生日本一に輝いた。関西勢同士の決勝は史上初で、2万4千人の観衆を集めた。関西学院大は史上最多の優勝回数(34回)を誇る名門で、2年ぶりの頂点を狙ったが届かなかった。
明けて2026年1月3日、東京ドームで行われた第79回ライスボウルでは、前年王者のパナソニックインパルスが、オービックシーガルズを9-7という白熱のロースコアで破り、チーム史上初のライスボウル連覇を達成した。学生は甲子園ボウル、社会人はライスボウルという日本独自の「2つの頂点」が、日本のアメフトの年間スケジュールを形づくっている。
関西学生リーグ2位から勝ち上がり、準決勝で早稲田大を、決勝で関西学院大を撃破。年間最優秀選手(ミルズ杯)にはキッカーの横井晃生が選ばれた。
社会人リーグ(Xリーグ)の強豪。オービックシーガルズとの決勝は互いに得点を許さない守備の攻防となり、わずか2点差で逃げ切った。
タックルなし・腰のフラッグを奪い合う、もう一つのアメフト
フラッグフットボールは、タックルや激しい接触の代わりに、相手の腰に付けた「フラッグ(旗)」を奪うことで前進を阻止する、アメリカンフットボールを原型にした競技。性別や体格に関係なく楽しめることから、世界的に普及が進み、2028年ロサンゼルス五輪の追加競技の一つに採用された。
五輪出場枠は男女とも6枠。その最初の直接予選を兼ねた2026年IFAF世界選手権(8月13〜16日、ドイツ・デュッセルドルフ)で、日本は男子が6位、女子が10位にとどまり、今大会での出場権獲得はならなかった。男子は予選グループを3戦全勝で1位通過したものの、準々決勝で強豪アメリカに38-45で惜敗。優勝は男子がアメリカ(6連覇)、女子はカナダ(初優勝)で、男子はイタリアとカナダ、女子はカナダとメキシコが五輪切符を手にした(開催国アメリカは別枠)。日本には、まだ予選の機会が残されている。
