30歳を過ぎて決意したダイエットがジョギングになり、そのままフルマラソンでサブ4を達成するまでの回顧録です。
前回、雪国での冬のトレーニングの大変さを書いた。
でも実は、本当に走りにくいのは真冬ではない。
一番つらいのは、雪が融け始める3月なのである。
真冬は気温が一日中氷点下の日も珍しくない。
北海道では最高気温が0℃に届かない日を「真冬日」と呼ぶが、このくらい寒いと雪はしっかり固まり、意外にも走りやすい。
雪道とはいえ、舗装路に近い感覚で走れる日もある。
ところが、気温が少し上がると状況は一変する。
雪が中途半端に融け始めるため、一歩踏み出すたびに足が沈む。
沈んだ足を引き抜くたびに太ももを高く上げなければならず、普通に走るだけでもかなりの負荷になる。
まるで泥道を走っているような感覚だ。
クロスカントリーやぬかるんだ道を走ったことがある人なら、想像しやすいかもしれない。
普段のロードを走るより、足への負担は何倍にも感じた。
しかも雪解けの水でシューズはすぐにびしょ濡れになる。
靴下まで濡れ、足はずっと冷たいままだ。
決して快適とは言えない。
それでも、そんな雪道を黙々と走り続けているうちに、不思議と嫌ではなくなっていた。
むしろ、
「今日も雪の中を走れた。」
そんな小さな達成感が、少しずつ自信に変わっていった。
そして長い北海道の冬が終わり、ようやく北国にも春がやってくる。
私にとって、本当のランニングシーズンが始まろうとしていた。



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