30歳を過ぎて決意したダイエットがジョギングになり、そのままフルマラソンでサブ4を達成するまでの回顧録です。
人生初の10kmレースがスタートした。
目標は、とにかく最後まで歩かずに完走すること。
大会3日前に走った10kmのタイムは49分37秒だったので、この日の目標は「49分切り」。5kmを24分前後で通過できれば、十分狙えると考えていた。
スタート直後は予想どおり大混雑だった。
周囲のランナーに合わせながら走るしかなく、自分のペースをつかむのは簡単ではない。それでも夢中で走っているうちに、気が付くと5kmの看板が見えてきた。
「えっ、もう5km?」
時計を見ると23分30秒前後。
練習より速い。
「このまま最後まで持つのか?」
そう思うと少し怖くなり、無理にペースを上げることはできなかった。
それでも自己ベストは出したい。
そんな気持ちを抱えながら、そのままのリズムで走り続けた。
そして競技場へ戻ってきた。
目の前には大きなゴールゲート。
時計も見える。
残り100m。
ここだけは全力だった。
まだ足は残っている。
あと10m。
あと5m。
「やった!」
人生初のマラソン大会を走り切った。
タイムは47分37秒。
練習では一度も出したことがないタイムだった。
レースになると、こんなに力が出るものなのか。
沿道の応援、周りのランナー、ゴールの雰囲気。
そのすべてが、自分の力を引き出してくれたのだと思う。
ゴールゲートをくぐった瞬間の達成感は、今でも忘れられない。
「また走りたい。」
そう心から思えた、人生最初のマラソン大会だった。


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