30歳を過ぎて決意したダイエットがジョギングになり、そのままフルマラソンでサブ4を達成するまでの回顧録です。
人生初のフルマラソン。
最初に私を苦しめたのは、意外にも寒さだった。
体を温めようとして自然とペースが上がる。
これが失敗の始まりだった。
この大会は最初に2.195kmを走り、その後10kmコースを4周するレイアウト。
12.195kmを58分台で通過した私は、
途中でようやく気付いた。
「これ、ハーフを走るペースじゃないか。」
それでも止まれなかった。
22km地点では、なんとハーフの自己ベストを更新するスピードだった。
今思えば完全なオーバーペースだったが、その頃の私は、
「ここまで来たら行けるところまで行こう。」
そう考えることしかできなかった。
25kmで太もも。
30kmでふくらはぎ。
35kmですね。
そして40kmでは肩や腕まで痛くなった。
足だけではない。
全身が悲鳴を上げていた。
35kmを過ぎると、私は歩いていた。
初めて経験する42.195km。
フルマラソンは、ハーフとはまったく別の競技だった。
ゴールタイムは4時間11分。
目標より速かった。
でも、達成感よりも悔しさの方が大きかった。
車まで戻った私は、しばらく運転もできず、そのまま横になっていた。
今なら分かる。
初マラソンで4時間11分は決して悪い記録ではない。
でも私は、タイムよりも
「35kmから歩いてしまった自分」
が悔しかったのだ。


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