トライアスロンへの道 第18話 練習漬けの日々から次へ

トライアスロンへの道

スイムとバイクの練習は、どんどん増えていった。

毎週のように、早朝から夕方まで練習する。

海で泳いで、バイクに乗って、長い距離を走る。

しかも、バイクは100kmどころか160km、180km。

速く走る練習まで始まった。

そうなると、さすがに全部をこなす余裕はない。

他の練習でかなり疲れてしまうと、ジョギングまでする余力がなかった。

これが本音だった。

「トライアスロンに出るんだから、ランニングもしっかりやらなければ」

頭では分かっている。

しかし、身体は、

「今日はもう勘弁してください」

と言っている。

結局、気がつけばランニングの練習量はかなり減っていた。

マラソンランナーなのに、走っていない。

なんとも変な状態である。

ただ、私には少しだけ安心材料もあった。

その年の春は、ハーフマラソンやフルマラソンだけではなく、ウルトラマラソンも完走していた。

これまで長い距離を走ってきた経験もある。

だから、

「多少ランニングの練習が減っても、何とかなるんじゃないか」

という気持ちはあった。

もちろん、最後に42kmを走ることに不安がないわけではない。

それでも、まったく走っていない人間が42kmに挑戦するわけではない。

これまでの貯金はある。

そう思うことにした。

そして、そんな状態のまま時間だけが過ぎていった。

泳ぐ。

自転車に乗る。

また泳ぐ。

そして、長い距離を自転車で走る。

気がつけば、大会はもう目の前だった。

ここまで来ると、練習のことだけを考えている場合ではない。

そもそも私は、本当にこの大会に出られるのだろうか。

実は、ロングトライアスロンには、ショートタイプとは違う参加条件があった。

そして私は、そこで初めて「出場する」ということの重さを知ることになる。

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