カバディKabaddi
道具もボールも使わず、素手一つで攻守を繰り広げる南アジア発祥の競技。7人対7人、攻撃側のレイダーが息継ぎなしで「カバディ、カバディ」と発声しながら敵陣に侵入し、タッチして生還すれば得点、守備側はタックルで阻止する。「鬼ごっことドッジボールが融合したような」独自のルールを持つ。
アンティ7人
起源を持つ
正式競技化
インドが優勝
男子12.5m×10m、女子11m×8mの長方形コートで行われる国際統一ルール。アジア大会やワールドカップはこの形式で実施される。
円形のコートで行われる、インド北部発祥の伝統的なローカルルール。国際大会以前から地域の祭りなどで親しまれてきた。
レイダーは攻撃中、一息の間「カバディ、カバディ」と発声し続けなければならない。途切れるとその時点でアウトとなる、他競技にない独自ルール。
守備側の選手が全員コートアウトになると、攻撃側に2点が入ると同時に守備側全員がコートに復帰できる。劣勢からの逆転劇を生む要素。
武器を持たずに敵を捕らえる、狩猟の知恵が生んだ競技
カバディの原型は、紀元前のインドで、獣に対し武器を持たず数人で囲んで声を掛けながら捕らえるという狩猟方法にあるとされる。この「武器を持たずに戦う技術」が、時代とともにスポーツとして成熟していった。
さらにルールの骨格には、インドの二大叙事詩の一つ「マハーバーラタ」に登場する、主人公の息子がクル戦争で7人の敵に囲まれ突破を試みるものの力尽きるという逸話が反映されているとされる。この物語に基づき、「1人のレイダーと7人のアンティ」というカバディの基本ルールが定められたと伝えられている。20世紀にはガンジーやタゴール、ネルー首相らの支持も受け、競技として大きく発展した。
2004年・2007年・2016年に開催されたワールドカップすべてで優勝。発祥国として世界のカバディ界に圧倒的な力を誇る。
民放によるテレビ放映と都市対抗形式で人気に火が付き、インド国内でクリケットに次ぐ人気スポーツへとカバディを押し上げた立役者。
独立運動期のインドを代表する指導者・文化人たちがカバディを後押ししたことが、国技として定着する大きな力となった。
2014年仁川アジア大会をはじめ国際舞台に挑戦を続けている。国内の競技人口はまだ発展途上だが、認知度は徐々に広がりつつある。

