フルマラソンへの道 その14 走れない日々

フルマラソンへの道

30歳を過ぎて決意したダイエットがジョギングになり、そのままフルマラソンでサブ4を達成するまでの回顧録です。

ゴールデンウィークのある日、勤務先の社長から一本の電話が入った。

「休日で申し訳ないが、会社に集まってほしい。」

嫌な予感は的中した。

私が勤めていた会社は、倒産することになった。

さっきまでハーフマラソンを走っていたのに、一気に現実へ引き戻された。

帰宅してからは、精神的な疲れもあったのだろうか。

今度は腰に強い痛みが出た。

立ち上がるのもつらく、ジョギングどころではない。

幸い腰の痛みは2週間ほどで落ち着いたが、その頃の私には、走ることより優先しなければならないことがあった。

会社の後処理である。

当時、私は総務の仕事も担当していたため、倒産に伴うさまざまな手続きに追われる毎日となった。

従業員の退職手続きや関係各所への対応など、気が付けば一日が終わっている。

ランニングのことを考える余裕は、ほとんどなかった。

ようやく一連の手続きが落ち着き、久しぶりに走ろうと思った頃には、体力はすっかり落ちていた。

さらに、その後は思いもよらない体調不良にも見舞われ、しばらく手術と療養が必要になった。

この頃の私は、「走りたい」と思っていても走れない日々が続いていた。


今振り返ると、人生には自分ではどうにもならない出来事がある。

どんなに練習計画を立てても、仕事や家庭、体調などで思うように走れない時期は必ずやってくる。

そんな時は焦らなくていい。

走れない時間も、長いランナー人生の一部なのだから。

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