30歳を過ぎて決意したダイエットがジョギングになり、そのままフルマラソンでサブ4を達成するまでの回顧録です。
ゴールデンウィークのある日、勤務先の社長から一本の電話が入った。
「休日で申し訳ないが、会社に集まってほしい。」
嫌な予感は的中した。
私が勤めていた会社は、倒産することになった。
さっきまでハーフマラソンを走っていたのに、一気に現実へ引き戻された。
帰宅してからは、精神的な疲れもあったのだろうか。
今度は腰に強い痛みが出た。
立ち上がるのもつらく、ジョギングどころではない。
幸い腰の痛みは2週間ほどで落ち着いたが、その頃の私には、走ることより優先しなければならないことがあった。
会社の後処理である。
当時、私は総務の仕事も担当していたため、倒産に伴うさまざまな手続きに追われる毎日となった。
従業員の退職手続きや関係各所への対応など、気が付けば一日が終わっている。
ランニングのことを考える余裕は、ほとんどなかった。
ようやく一連の手続きが落ち着き、久しぶりに走ろうと思った頃には、体力はすっかり落ちていた。
さらに、その後は思いもよらない体調不良にも見舞われ、しばらく手術と療養が必要になった。
この頃の私は、「走りたい」と思っていても走れない日々が続いていた。
今振り返ると、人生には自分ではどうにもならない出来事がある。
どんなに練習計画を立てても、仕事や家庭、体調などで思うように走れない時期は必ずやってくる。
そんな時は焦らなくていい。
走れない時間も、長いランナー人生の一部なのだから。


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