フルマラソンへの道 その15 また最初から出直し

フルマラソンへの道

30歳を過ぎて決意したダイエットがジョギングになり、そのままフルマラソンでサブ4を達成するまでの回顧録です。

会社の倒産、腰痛、そして手術。

気が付けば、しばらくランニングから離れた生活になっていた。

以前なら当たり前のように走っていた4〜5kmが、遠い昔のことのように感じる。

「また最初からやり直しか。」

そんな気持ちで、久しぶりにランニングシューズのひもを結んだ。

まずは4km。

速く走ろうとは思わなかった。

とにかく最後まで気持ちよく走れれば、それで十分だった。

ところが走り終えて時計を見ると、タイムは23分台。

思っていた以上に体は動いていた。

それが素直にうれしかった。

それからは少しずつ距離を伸ばし、5km、6km、7kmと走れるようになっていった。

焦らず、無理をせず。

以前のように毎回自己ベストばかりを狙うのではなく、「まずは走る習慣を取り戻すこと」を大切にした。

すると不思議なもので、タイムも少しずつ戻ってきた。

10kmでは再び47分台。

「これなら、もう一度ハーフマラソンに挑戦できるかもしれない。」

そんな気持ちが自然と湧いてきた。

私は10月の札幌マラソンにエントリーし、練習距離も15kmまで延ばしていった。


今なら分かる。

一度走れなくなると、失った体力を取り戻すのは簡単ではない。

でも、ゼロから積み重ねた経験は、一度も無駄にはならない。

遠回りしたように思えても、その一歩一歩は確実に次の自分につながっていた。

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