30歳を過ぎて決意したダイエットがジョギングになり、そのままフルマラソンでサブ4を達成するまでの回顧録です。
会社の倒産、腰痛、そして手術。
気が付けば、しばらくランニングから離れた生活になっていた。
以前なら当たり前のように走っていた4〜5kmが、遠い昔のことのように感じる。
「また最初からやり直しか。」
そんな気持ちで、久しぶりにランニングシューズのひもを結んだ。
まずは4km。
速く走ろうとは思わなかった。
とにかく最後まで気持ちよく走れれば、それで十分だった。
ところが走り終えて時計を見ると、タイムは23分台。
思っていた以上に体は動いていた。
それが素直にうれしかった。
それからは少しずつ距離を伸ばし、5km、6km、7kmと走れるようになっていった。
焦らず、無理をせず。
以前のように毎回自己ベストばかりを狙うのではなく、「まずは走る習慣を取り戻すこと」を大切にした。
すると不思議なもので、タイムも少しずつ戻ってきた。
10kmでは再び47分台。
「これなら、もう一度ハーフマラソンに挑戦できるかもしれない。」
そんな気持ちが自然と湧いてきた。
私は10月の札幌マラソンにエントリーし、練習距離も15kmまで延ばしていった。
今なら分かる。
一度走れなくなると、失った体力を取り戻すのは簡単ではない。
でも、ゼロから積み重ねた経験は、一度も無駄にはならない。
遠回りしたように思えても、その一歩一歩は確実に次の自分につながっていた。


コメント