30歳を過ぎて決意したダイエットがジョギングになり、そのままフルマラソンでサブ4を達成するまでの回顧録です。
北海道マラソンへの申し込みを済ませた私は、その前哨戦となる洞爺湖マラソンへ向かった。
前年の初フルでは4時間11分。
今年こそサブ4。
その思いだけは誰にも負けなかった。
当日の天気は快晴。
5月とは思えないほど気温も高く、絶好の行楽日和だった。
私は前年の反省を踏まえ、前半は抑えて入ることだけを意識した。
10km、20kmまでは予定通り。
「今日は行けるかもしれない。」
そんな手応えさえ感じていた。
しかし、30kmを過ぎると景色は一変した。
足が重い。
前へ進まない。
給水所でストレッチをしてみても、太ももの張りは消えない。
35kmを過ぎる頃には、また歩いていた。
結局ゴールタイムは4時間37分。
初フルより20分以上遅い自己ワーストだった。
気温の影響はあったかもしれない。
少しオーバーペースだったかもしれない。
でも、一番大きかったのは、
「フルマラソンを走る身体が、まだできていなかった。」
ということだった。
それでも当時の私は落ち込むより先に、
「次はどうする?」
と考えていた。
すぐに3週間後の「さっぽろ祭りハーフ」と、さらに2か月後の「オホーツクマラソン」へ申し込んだ。
今思えば、本当に失敗を恐れない、せっかちなランナーだった。
そして、また同じ失敗を繰り返す。
疲れが残る身体で、毎回のようにキロ4分30秒台の練習。
「速く走れば速くなれる。」
そう信じて疑わなかった。
その結果、数年ぶりの風邪をひいた。
ハーフの大会当日、朝、体温は38℃を超えていた。
普通なら欠場する状態だった。
しかし当時の私は、
「せっかく申し込んだんだから。」
その一心でスタートラインに立ってしまった。


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