フルマラソンへの道 その23 発熱して走ると危険

フルマラソンへの道

30歳を過ぎて決意したダイエットがジョギングになり、そのままフルマラソンでサブ4を達成するまでの回顧録です。

38℃の熱を抱えたまま、私はスタートラインに立っていた。

今なら間違いなく欠場する。

でも当時の私は、「せっかく申し込んだ大会だから」という、それだけの理由でスタートしてしまった。

号砲が鳴る。

意外にも体は動いた。

熱のせいで体が温まっていたのか、最初の数キロはいつもと変わらないペースで走れていた。

「意外と走れるじゃないか。」

そんなことまで思っていた。

しかし、その考えは5kmを過ぎたあたりで打ち砕かれた。

突然、足がしびれる。

思うように前へ出ない。

頭はぼんやりして視界が揺れる。

「これはまずい……。」

私はコース脇の草むらに倒れ込み、その場に横になった。

何分休んだのかは覚えていない。

ほんの数分だったと思う。

少し呼吸が落ち着き、体が動くようになった私は、再びゆっくりと走り始めた。

当然ペースは上がらない。

それでも給水を重ねながら少しずつ体調は戻り、最後は何とかゴールまでたどり着いた。

タイムは1時間45分23秒

途中で倒れ込んだにもかかわらず、その年のハーフ自己ベストだった。

今でも理由はよく分からない。

ただ、このレースで一つだけはっきり学んだことがある。

根性と無謀は違う。

熱があるときは休む。

それもランナーに必要な判断だということだった。

しかし、当時の私は、その教訓をまだ完全には理解していなかった。

体調が戻ると、また次の大会へ向けて走り始める。

目標はオホーツクマラソン。

そして私は、また同じ失敗を繰り返すことになる。

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