カバディとは?鬼ごっこ×格闘技のルール・「カバディ」と叫ぶ理由を解説

Sports Encyclopedia · カバディ

カバディKabaddi

道具もボールも使わず、素手一つで攻守を繰り広げる南アジア発祥の競技。7人対7人、攻撃側のレイダーが息継ぎなしで「カバディ、カバディ」と発声しながら敵陣に侵入し、タッチして生還すれば得点、守備側はタックルで阻止する。「鬼ごっことドッジボールが融合したような」独自のルールを持つ。

7人制
レイダー1人 vs
アンティ7人
叙事詩
マハーバーラタに
起源を持つ
1990
アジア大会
正式競技化
3連覇
W杯は全大会
インドが優勝
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基本データ BASIC DATA
ボールや道具を一切使わず、タックル・ホールドといった身体接触そのもので勝敗が決まる「格闘技・パワー系」の競技に分類される。柔道やレスリングと同じ、組討ちを核とした分類に位置づけられる一方、1人の攻撃者対複数の守備者という「侵入型タグゲーム」の性格を併せ持つのがカバディ独自の特徴である。
分類
格闘技・パワー系(身体接触のみで攻防を行うチーム競技)英名:Kabaddi
基本ルール
攻撃側のレイダー1人が相手コートに侵入し、守備側「アンティ」にタッチして自陣に戻れば得点。守備側はタックル・ホールドでレイダーを捕らえれば守備側の得点となる
主な形式
7人制で攻守を交互に行う。レイダーは息継ぎなしで「カバディ」と発声し続けるキャントが義務。全滅したチームが復活する「ローナ」など独自の制度を持つ
統括団体
国際カバディ連盟(IKF)とアジアカバディ連盟(AKF、1978年設立)が統括/日本:日本カバディ協会
五輪との関わり
1936年ベルリン大会で公開競技として実施された記録があるが、現在は正式なオリンピック種目ではない。一方、アジア大会では1990年北京大会から正式競技として定着している
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競技形式とルール FORMATS & RULES
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スタンダードスタイル
国際大会で採用される長方形コート

男子12.5m×10m、女子11m×8mの長方形コートで行われる国際統一ルール。アジア大会やワールドカップはこの形式で実施される。

サークルスタイル
パンジャブ地方発祥の伝統形式

円形のコートで行われる、インド北部発祥の伝統的なローカルルール。国際大会以前から地域の祭りなどで親しまれてきた。

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キャント(発声義務)
息継ぎなしで「カバディ」を言い続ける

レイダーは攻撃中、一息の間「カバディ、カバディ」と発声し続けなければならない。途切れるとその時点でアウトとなる、他競技にない独自ルール。

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ローナ(全滅復活)
全員アウトで相手に2点、全員復帰

守備側の選手が全員コートアウトになると、攻撃側に2点が入ると同時に守備側全員がコートに復帰できる。劣勢からの逆転劇を生む要素。

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マハーバーラタが生んだ「7人対1人」のルール ORIGIN STORY
📖 インド二大叙事詩「マハーバーラタ」に由来

武器を持たずに敵を捕らえる、狩猟の知恵が生んだ競技

カバディの原型は、紀元前のインドで、獣に対し武器を持たず数人で囲んで声を掛けながら捕らえるという狩猟方法にあるとされる。この「武器を持たずに戦う技術」が、時代とともにスポーツとして成熟していった。

さらにルールの骨格には、インドの二大叙事詩の一つ「マハーバーラタ」に登場する、主人公の息子がクル戦争で7人の敵に囲まれ突破を試みるものの力尽きるという逸話が反映されているとされる。この物語に基づき、「1人のレイダーと7人のアンティ」というカバディの基本ルールが定められたと伝えられている。20世紀にはガンジーやタゴール、ネルー首相らの支持も受け、競技として大きく発展した。

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カバディを彩るトピックス KEY TOPICS
インド代表
カバディワールドカップ 全3大会優勝

2004年・2007年・2016年に開催されたワールドカップすべてで優勝。発祥国として世界のカバディ界に圧倒的な力を誇る。

プロカバディリーグ(PKL)
2014年開幕 / インド屈指の人気プロリーグ

民放によるテレビ放映と都市対抗形式で人気に火が付き、インド国内でクリケットに次ぐ人気スポーツへとカバディを押し上げた立役者。

ガンジー・タゴール・ネルー
20世紀前半、普及に尽力した著名人

独立運動期のインドを代表する指導者・文化人たちがカバディを後押ししたことが、国技として定着する大きな力となった。

日本代表
アジア大会などの国際大会に出場

2014年仁川アジア大会をはじめ国際舞台に挑戦を続けている。国内の競技人口はまだ発展途上だが、認知度は徐々に広がりつつある。

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歴史の足跡 HISTORY
紀元前
古代インドで、武器を持たず数人で獣を囲み声を掛けながら捕らえるという狩猟方法が、カバディの原型になったとされる。
古代
二大叙事詩の一つ「マハーバーラタ」に描かれた、7人の敵に囲まれた主人公の息子の逸話が、「1対7」という現在のルールの基礎になったと伝えられる。
19世紀
インド各地で伝統的に行われていたカバディのルール整理が進んだ。
20世紀前半
ガンジー、タゴール、ネルーら著名な指導者・文化人の後押しを受け、競技として大きく発展した。
1936年
ベルリン五輪で公開競技として実施された記録が残る。
1950年
インドで統一された競技規則が正式に制定された。
1978年
アジアカバディ連盟(AKF)が設立され、国際的な組織体制が整った。
1990年
北京アジア大会でカバディが正式競技として初めて採用された。
2004・2007・2016年
カバディワールドカップが開催され、いずれもインドが優勝。発祥国としての強さを世界に示した。
2014年
インドでプロカバディリーグ(PKL)が開幕。テレビ放映と都市対抗形式によって、カバディの人気を世界的に押し上げる契機となった。