総合格闘技(MMA)とは?トラディショナルとモダンの違い・2026アジア大会初採用の解説

Sports Encyclopedia · 総合格闘技

総合格闘技MMA

打撃・組討ち・寝技といったあらゆる格闘技の要素を統合し、KOやサブミッション、判定で勝敗を決める格闘技。2026年9月19日開幕の愛知・名古屋アジア大会では、コンバットスポーツの一種目としてアジア大会史上初めて正式競技に採用され、村山大介・中島浩二郎・片山智恵の3名が日本代表として出場する。

初採用
アジア大会で
史上初のMMA
2種目
トラディショナル
モダン
名古屋
稲永スポーツ
センターが会場
3名
日本代表
選手数
📋
基本データ BASIC DATA
柔道・レスリング・ボクシング・空手など複数の格闘技の技術を統合した「格闘技・パワー系」に分類される。単一の型に縛られず、打撃(パンチ・キック)と組討ち(投げ・寝技)の両方を駆使できる点が、他の格闘技にはない最大の特徴である。
分類
格闘技・パワー系(打撃・組討ちを統合した複合格闘技)英名:Mixed Martial Arts (MMA)
基本ルール
パンチ・キックなどの打撃と、テイクダウン・関節技・絞め技などの組討ちを組み合わせて対戦。KO・サブミッション(タップアウト)・判定のいずれかで勝敗が決まる
主な形式
道着を着用し投げ技や襟技も使えるトラディショナルと、ファイトショーツ・ラッシュガードを着用しよりアグレッシブに戦うモダンの2種目がある
統括団体
アジア圏はAMMA(Asian Mixed Martial Arts Association、会長:ゴードン・タン氏)が統括。2025年12月にはそのルールを国際基準とするFIMMA(国際統括団体)がギリシャ・アテネで設立された
五輪との関わり
現時点で正式なオリンピック種目ではないが、2026年愛知・名古屋アジア大会でアジア大会史上初めて正式競技として実施される。世界的にはIMMAF(国際MMA連盟)を中心に将来的な五輪競技化を目指す動きが続いている
🥊
競技形式とルール FORMATS & RULES
👘
トラディショナル
道着着用・男子2階級で実施

柔道着に似た道着を着用し、投げ技や襟をつかんだ技も認められる形式。組討ち技術がより幅広く発揮される。

🥋
モダン
ファイトショーツ着用・よりアグレッシブ

ファイトショーツにラッシュガード(男子はノースリーブ、女子は長袖)を着用して戦う、一般的にイメージされるMMAに近いスタイル。男子2階級・女子1階級で実施。

🎗️
コンバットスポーツ
柔術・クラッシュ・MMAの3種目の総称

愛知・名古屋アジア大会ではMMAは「コンバットスポーツ」という区分の一種目。柔術、投げ技のみで争う中央アジア発祥の「クラッシュ」とあわせて実施される。

🏆
決着方法
KO・サブミッション・判定

打撃で相手を戦闘不能にする「KO」、関節技・絞め技で降参させる「サブミッション」、時間内に決着がつかない場合はラウンドごとの内容を審判が採点する「判定」で勝敗が決まる。

🟢
まもなく開幕——愛知・名古屋アジア大会2026、MMA初参戦 ASIAN GAMES 2026
🗓️ 2026年9月19日〜10月4日 / 会場:名古屋市稲永スポーツセンター

日本開催32年ぶりのアジア大会で、MMAがアジア大会史上初めての正式競技に

1994年の広島大会以来32年ぶり3度目となる日本開催のアジア競技大会が、いよいよ愛知・名古屋で開幕する。今大会から新設された「コンバットスポーツ」のカテゴリーには柔術・クラッシュ・総合格闘技(MMA)の3種目が含まれ、MMAはアジア大会史上初めての実施となる。会場は名古屋市稲永スポーツセンターで、道着着用の「トラディショナル」とファイトショーツ着用の「モダン」の2種目、男女合わせて複数階級で熱戦が繰り広げられる。

国内選考会を勝ち抜き日本代表に選出されたのは、トラディショナル65kg級の村山大介、モダン60kg級の中島浩二郎、そして女子モダン54kg級の片山智恵の3名。自国開催という大舞台で、日本にとって歴史に残る第1号の記録に挑む。

🇯🇵
愛知・名古屋アジア大会 日本代表 TEAM JAPAN 2026
村山 大介(むらやま だいすけ)
トラディショナル 65kg級

成田国際空港株式会社/マスタージャパン東京所属。道着を用いる「トラディショナル」で日本代表の一角を担う。

中島 浩二郎(なかしま こうじろう)
モダン 60kg級

株式会社nobitel/フリーダムオズ所属。ファイトショーツで戦う「モダン」部門から出場する日本代表選手。

片山 智恵(かたやま ともえ)
モダン 54kg級(女子)

株式会社ワット・コンサルティング大阪営業所/修斗ジム大阪所属。未経験から憧れの選手を追いかけて競技を始め、自国開催の大舞台で日本の強さと競技の普及への思いを胸に戦う。

FIMMA(国際統括団体)
2025年12月、ギリシャ・アテネで設立

AMMA制定のMMAルールを国際基準として採用する統括団体。初代会長にはAMMA会長のゴードン・タン氏が就任し、世界的な組織化が進んでいる。

📜
歴史の足跡 HISTORY
1993年
米国でUFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)が旗揚げ。異種格闘技戦を興行として確立した。
1997年(日本)
日本でPRIDEが旗揚げ。世界的なMMA人気拡大の一翼を担う存在となった。
2000年代
反則規定や階級制などを定めた”統一ルール”の整備が各国で進み、安全性と競技としての体裁が大きく向上した。
2012年
国際MMA連盟(IMMAF)が設立され、世界的な組織化とオリンピック競技化を目指す動きが本格化した。
2015年(日本)
日本でRIZINが旗揚げ。国内のMMA人気を牽引する存在となった。
2025年12月
AMMA制定ルールを国際基準とする統括団体FIMMAがギリシャ・アテネで設立。ゴードン・タン氏が初代会長に就任した。
2026年(日本)
愛知・名古屋アジア大会で総合格闘技(MMA)がアジア大会史上初めて正式競技として実施されることが決定した。
2026年(日本)
国内選考会を経て、村山大介・中島浩二郎・片山智恵の3名が日本代表に選出された。
2026年9月19日〜10月4日(日本)
愛知・名古屋アジア大会が開幕。名古屋市稲永スポーツセンターでMMA競技が実施される。
今後
IMMAFなどを中心に、世界的にオリンピック競技化を目指す動きがさらに加速していくとみられている。