フルマラソンへの道 その11 悔しさを抱えて次へ

フルマラソンへの道

30歳を過ぎて決意したダイエットがジョギングになり、そのままフルマラソンでサブ4を達成するまでの回顧録です。

初めてのハーフマラソンで、15kmから歩いてしまった。

それまでのレースでは、後半にペースを上げてゴールするのが当たり前だった私にとって、「抜かれ続ける」という経験は初めてだった。

10kmレースでは前半を抑え、後半に余力を使って自己ベストを更新した。

しかし今回は違う。

私は歩いていた。

その現実を受け入れることができなかった。

「やっぱり、あんな練習じゃダメだったのか…」

太ももはパンパンに張り、走るどころか歩くだけでも痛い。

「これがハーフマラソンなのか。」

悔しさを押し殺しながら、とにかくゴールを目指して前へ進むしかなかった。

何度か走ろうとする。

でも、すぐに歩いてしまう。

その繰り返しだった。

ようやく競技場が見えてきた。

ゴールラインのある競技場の中だけは歩きたくない。

そう思って、痛む足を引きずりながら最後だけは走った。

タイムは1時間59分11秒。

目標にしていた1時間40分には、遠く及ばなかった。

私はゴール後、その場でしばらく動けなかった。


その後は、思うように練習ができなくなった。

ちょうど仕事が忙しくなり、営業と総務を兼務することになったからだ。

午前中は社内で労務やISOの打ち合わせ。

午後は営業。

夕方からお客様を訪問し、帰社してから見積書や契約書を作る。

気がつけば夜になっている。

そんな毎日では、思うように走る時間も取れなかった。

月間走行距離は70〜80kmほど。

それでも私は、次の目標を決めた。

2度目のハーフマラソン、「札幌マラソン」。

少しでも長い距離に慣れようと15km走を増やしたが、相変わらずキロ5分前後で走る練習ばかり。

今なら分かる。

もっとゆっくり長く走る日があっても良かったし、スピードを鍛える日があっても良かった。

でも当時の私は、そんなことを知らなかった。

マラソン仲間もいない。

教えてくれる人もいない。

本を読み、自分なりに考え、試すしかなかった。

そして私は、不安を抱えたまま2度目のハーフマラソン、

「札幌マラソン」

のスタートラインに立った。

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