フルマラソンへの道 その12 ペースが分からない

フルマラソンへの道

30歳を過ぎて決意したダイエットがジョギングになり、そのままフルマラソンでサブ4を達成するまでの回顧録です。

前回の初ハーフマラソンでは、15km過ぎから歩いてしまうという悔しい結果に終わった。

今回はその反省を踏まえてスタートラインに立った……と言いたいところだが、実は十分な練習ができないまま大会当日を迎えてしまった。

言い訳から入る時点で、あまり良い結果ではないことは想像がつくだろう。

今回出場したのは、市民マラソンとしては北海道でも有数の規模を誇る「札幌マラソン」。

ハーフだけでも3,000人以上、10kmや5km、親子マラソンなどを合わせると1万人規模の大会だ。

スタート直後は大混雑で思うように進めなかったが、30秒ほどでスタートラインを越え、ようやく自分のペースで走り始めた。

とはいえ、これだけ大勢のランナーと一緒に走るのは初めてだ。

周りのペースにつられ、自分がどのくらいの速さで走っているのか分からなくなっていた。

沿道には途切れることのない声援。

応援を受けると、不思議と足が前へ出る。

気が付くと5kmを22分51秒で通過していた。

「しまった、これは速すぎる。」

そう思った時には、すでに遅かった。

このコースは札幌中心部の三越前で折り返す。

最も応援が多く盛り上がる場所だけに、どうしてもペースを落とせない。

10km通過は45分47秒。

完全にオーバーペースだった。

折り返して河川敷へ入ると、ようやく周囲も落ち着いてきた。

……いや、正確には私のペースが落ちてきた。

15km通過は1時間10分30秒。

ここまでは何とか踏ん張っていたものの、その先は太ももが悲鳴を上げ始める。

18kmくらいまでは必死に走った記憶がある。

しかし19km、20kmでは、とうとう歩いてしまった。

前回よりは粘れた。

それでも、また歩いてしまった。

ゴールまで残り1kmほどになると、最後の力を振り絞って走り出した。

太ももは今まで経験したことがないほど痛かったが、何とかゴール。

タイムは1時間52分01秒

前回より7分以上も短縮した。

数字だけ見れば大きな前進だったのかもしれない。

それでも当時の私は、納得することはできなかった。

また歩いてしまった。

その悔しさの方が、タイム短縮の喜びよりずっと大きかったからだ。

季節はすでに10月。

北海道には、もうすぐ長い冬がやってくる。

その後、私の練習量はさらに減っていった。


今読み返してみると、この頃の私は本当に同じ失敗ばかりしている。

オーバーペースで突っ込んでは失速。

反省したはずなのに、次の大会でもまた同じことを繰り返す。

でも、人はそんなに簡単には変われない。

失敗を何度も経験して、ようやく少しずつ学んでいくものなのだ。

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