30歳を過ぎて決意したダイエットがジョギングになり、そのままフルマラソンでサブ4を達成するまでの回顧録です。
初めてのハーフマラソンで、15kmから歩いてしまった。
それまでのレースでは、後半にペースを上げてゴールするのが当たり前だった私にとって、「抜かれ続ける」という経験は初めてだった。
10kmレースでは前半を抑え、後半に余力を使って自己ベストを更新した。
しかし今回は違う。
私は歩いていた。
その現実を受け入れることができなかった。
「やっぱり、あんな練習じゃダメだったのか…」
太ももはパンパンに張り、走るどころか歩くだけでも痛い。
「これがハーフマラソンなのか。」
悔しさを押し殺しながら、とにかくゴールを目指して前へ進むしかなかった。
何度か走ろうとする。
でも、すぐに歩いてしまう。
その繰り返しだった。
ようやく競技場が見えてきた。
ゴールラインのある競技場の中だけは歩きたくない。
そう思って、痛む足を引きずりながら最後だけは走った。
タイムは1時間59分11秒。
目標にしていた1時間40分には、遠く及ばなかった。
私はゴール後、その場でしばらく動けなかった。
その後は、思うように練習ができなくなった。
ちょうど仕事が忙しくなり、営業と総務を兼務することになったからだ。
午前中は社内で労務やISOの打ち合わせ。
午後は営業。
夕方からお客様を訪問し、帰社してから見積書や契約書を作る。
気がつけば夜になっている。
そんな毎日では、思うように走る時間も取れなかった。
月間走行距離は70〜80kmほど。
それでも私は、次の目標を決めた。
2度目のハーフマラソン、「札幌マラソン」。
少しでも長い距離に慣れようと15km走を増やしたが、相変わらずキロ5分前後で走る練習ばかり。
今なら分かる。
もっとゆっくり長く走る日があっても良かったし、スピードを鍛える日があっても良かった。
でも当時の私は、そんなことを知らなかった。
マラソン仲間もいない。
教えてくれる人もいない。
本を読み、自分なりに考え、試すしかなかった。
そして私は、不安を抱えたまま2度目のハーフマラソン、
「札幌マラソン」
のスタートラインに立った。


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