フルマラソンへの道 その13 過去最低タイム

フルマラソンへの道

30歳を過ぎて決意したダイエットがジョギングになり、そのままフルマラソンでサブ4を達成するまでの回顧録です。

2度目のハーフマラソン「札幌マラソン」で自己ベストは更新したものの、またも最後は歩いてしまった。

季節は10月。

北海道では、あと2〜3週間もすると初雪の便りが届く頃だ。

当時の私には、「冬でも走る」という発想がまったくなかった。

雪が降ればシーズン終了。

春まで冬眠。

それが当たり前だと思っていた。

冬の間は仕事やプライベートを優先する生活となり、ランニングからは少し離れていた。

気が付けば雪も融け、また春がやってきた。

新しいシーズンの練習を始めたのは3月下旬。

前年は雪の中でも少しは走っていたが、この年は4月になってもわずか数回しか走れていない。

十分な準備ができないまま、前年と同じ「日刊スポーツさわやかマラソン」のハーフマラソンに申し込んだ。

前年は10kmの部で気持ちよく走れた大会だ。

今年は「ハーフでも大丈夫だろう」と、どこか楽観的に考えていた。

スタート直後は予定どおりのペースだった。

5kmは23分前後。

しかし、その日は10kmを迎える前から太ももが重くなり始めた。

呼吸も苦しい。

そして12km地点。

私は、これまでで最も早く歩き始めてしまった。

過去2回のハーフマラソンでは、少なくとも15kmまでは粘れていた。

それが今回は12km。

練習不足は、想像以上に正直だった。

ハーフマラソンで棄権する人はほとんどいない。

だから歩いてでもゴールを目指すしかない。

沿道から「頑張れ!」という声が聞こえる。

その声援がありがたい反面、歩いている自分が情けなかった。

ゴールタイムは 2時間20分30秒

おそらく、この先どれだけ年齢を重ねても、このタイムを更新することはないだろう。

それほど悔しく、情けないレースだった。

それでも、「次こそは頑張ろう。」

そう思っていたゴールデンウィークのある日、勤務先の社長から一本の電話が入った。

休日に会社へ来てほしいという。

嫌な予感がした。

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