フルマラソンへの道 その17 北海道マラソンへの憧れ

フルマラソンへの道

30歳を過ぎて決意したダイエットがジョギングになり、そのままフルマラソンでサブ4を達成するまでの回顧録です。

4回目のハーフマラソンでようやく歩かず走り切った。

タイムは1時間43分49秒。

この記録は、私に大きな自信を与えてくれた。

とはいえ、当時の北海道マラソンは今とは違う。

誰でも申し込める大会ではなく、一定の記録を持つランナーだけが出場できる、北海道を代表するエリートレースだった。

私には、まだ参加資格がない。

必要だったのは、ハーフマラソンで1時間40分を切ること。

あと4分。

数字だけ見ればわずかな差に思える。

しかし、ハーフマラソンで4分縮めるということは、1kmあたり約11秒も速く走らなければならない。

当時の私には、とてつもなく大きな壁に思えた。

それでも、不思議と諦めようとは思わなかった。

むしろ、「あと4分なら、いつか届くかもしれない。」

そんな気持ちの方が強かった。

今思えば、この頃から少しずつ考え方も変わり始めていた。

以前の私は、とにかく速く走ろうとして失敗ばかりしていた。

でも、何度も歩き、何度も悔しい思いを経験したことで、「最後まで走り切ること」の大切さを少しずつ覚えてきた。

もちろん、練習方法はまだ自己流だった。

インターネットにも情報はほとんどなく、GPSウォッチもスマートフォンもない時代。

ランニング雑誌や数少ない本を読み、自分で試しては失敗し、その理由を考える。

そんなことの繰り返しだった。

だからこそ、一つひとつの経験が自分の財産になっていったのだと思う。

北海道マラソンまで、あと4分。

まだ遠い目標だった。

それでも、この時の私は、その4分を本気で追いかけ始めていた。


今なら、もっと効率の良い練習方法はいくらでも知っている。

でも、遠回りだったからこそ身についたこともたくさんある。

失敗を繰り返しながら、自分の体で覚えてきたことは、20年以上経った今でも、私のランニングの土台になっている。

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