近代五種Modern Pentathlon
フェンシング・水泳・馬術・射撃・ランニングという畑違いの5種目を1日でこなし、総合力を競う複合競技。近代オリンピックの父クーベルタン男爵が自ら考案した由緒ある種目で、2024年パリ大会では佐藤大宗が112年の五輪史上、日本人として初めてのメダル(銀)を獲得した。
馬術・射撃・走
大会から実施
日本人史上初メダル
オブスタクルへ
出場選手全員との1本勝負を総当たりで行い、勝敗数を得点に換算する。5種目の中でも駆け引きと精神力が問われる種目。
200メートル自由形のタイムを計測し、基準タイムとの差を得点に換算するシンプルな種目。
くじ引きで割り当てられた見知らぬ馬に乗り障害物を飛び越える種目だったが、動物福祉への配慮から、2028年ロサンゼルス大会より障害物を乗り越える「オブスタクル」種目に置き換えられる。
レーザー式の拳銃で標的を射抜いたのち一定距離を走る、を複数回繰り返す最終種目。それまでの得点差がスタートタイミングのハンデとなり、ゴール順がそのまま最終順位になる。
少林寺拳法と競泳、そして海上自衛隊で磨いた「畑違い」の総合力
青森県出身の佐藤大宗は、少年時代に少林寺拳法で県大会優勝を経験し、青森山田高校では競泳部に所属。高校卒業後は水泳を活かせる仕事を求めて海上自衛隊に入隊したところ、教官にスカウトされ近代五種を始めるという異色の経歴を持つ。国内の競技者がわずか50人という環境の中、2023年ワールドカップで日本勢初のメダル(銀)を獲得し、世界に名乗りを上げた。
迎えた2024年パリ五輪が自身初のオリンピック。馬術2位、フェンシング1勝1敗、水泳12位で3種目終了時点は4位につけ、最終種目のレーザーランで正確な射撃と安定した走りを見せて2位でフィニッシュ。総合1542点で銀メダルを獲得した。近代五種が五輪種目となって112年、日本勢にとってメダルはおろか入賞さえも史上初となる快挙で、地元・青森市はこの功績に市民栄誉賞を贈った。
海上自衛隊体育学校所属。112年の五輪近代五種史上、日本人選手として初めてメダル・入賞を果たした歴史的な選手。
東京2020大会の銀メダリスト。パリ2024では世界記録となる1555点をマークし、佐藤を上回って金メダルを獲得した。
19世紀の騎兵将校が敵地を単騎で駆け抜ける想定を競技化し、1912年ストックホルム大会での実施につなげた。
馬術に代わって導入される障害物走種目。動物福祉への配慮から生まれた変革で、競技の姿を大きく変えようとしている。

